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ビール類市場の縮小傾向に対し、クラフトビール市場は経年的に堅調に伸長している。13〜17年で市場がほぼ倍に拡大。2000年代は業務用が伸長し、2010年代の中ごろからは缶を中心に家庭用の伸びがけん引している。特にプレミアムビールと比べても前年度比で増加していることから、ビール離れが進む中もクラフトビールの需要は今後も確実に高まっていくことが予想される。

クラフトビール先進国である北米やカナダ、イギリスにおけるビール市場内でのシェアは販売量で10%、金額では20%近くにまで拡大中。シェアで比較すると日本の市場は約1%でまだまだ小さいが、シェアの達成期間で見ると、約1%に達するまでにアメリカは28年、日本は24年と、市場拡大のスピードは米国以上だ。



■新ニーズ「味わって飲める高品質」
ビール対する生活者の意識も変化している。キリンビールが実施した調査では、家飲みの充実を求めて約70%の人が週末や特別な時(仕事で頑張った日など)には味わって飲める高品質なビール銘柄を選択するという結果に。家飲み時間に、高品質なビールを飲むことで日々を幸せを感じたいというインサイトが高まっている傾向にある。



■コロナ禍以降、自宅時間への投資が増加
コロナ禍を期に、生活者のインサイトも変化している。特に、緊急事態宣言以降、外出を控えることで外食や外飲みが減り、自宅での食事や夜に自宅で過ごす時間を充実させたいというニーズが高くなっている。

また、約40%が「自宅での食事で普段よりお金をかけることが増えた」という調査結果も出ており、自宅でお金をかけた食事をすることで身近な幸せや、日常の中での特別感を感じたいというインサイトが生まれている。



■高付加価値な「特別な時のビール」の存在感が高まる
コロナ禍で在宅時間が増えたことで、より充実した在宅生活を送りたいというニーズが高まりから、「高付加価値」「節約」という消費の二極化が起き、高付加価値なビールの存在感が高まっている。コロナ禍に高品質なビールを飲んで日々の幸せを感じたいというインサイトがあることから、キリンビールは生活者が求めている高付加価値ビール、クラフトビール事業に注力することを決定した。

キリンビールは、コロナ禍の充実した自宅時間ニーズによる、高付加価値なビール需要に対応。クラフトビール事業へさらに注力し、主力ブランドを取り入れ3本目の柱としてビール事業を展開。家でビールを楽しむことの価値を高める提案を行い、日常を豊かにしていく。そのための新提案が、“クラフトビール”という新しいおいしさを多くの人に提供するとしている。それが愚直にまでおいしさを追求した、クラフトビール「スプリングバレー」だ。
理想の味わいを求め、キリンラガービールの1.5倍の麦芽、4品種のホップを贅沢に使用。
丁寧に、こだわる。ホップを7日間漬け込むキリンビールの特許技術を進化させた「ディップホップ製法」。
構想10年試験醸造250回、素材も手間も時間も一切手加減なしの、ビールのプロフェッショナルが愚直においしさを追い求めて造った、味わって飲めるクラフトビールだ。



工場つくりたてを追求した、本格的な生ビールがいつでも自宅で楽しむことができる「ホームタップ」のラインアップにも2021年9月から「SPRING VALLEY 豊潤<496>」が登場。こちらも人気を博している。
キリンビールは、「スプリングバレー」でビール業界の未来をつくる「本物」で「最高」のおいしさを目指したビールで「感動」を届けるとしている。

■キリンオンラインショップ「DRINX」

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