KDDIは11月12日、大規模災害時の事業継続計画拠点である大阪の運用拠点に、複数サービスの効率的で統合的な運用と運用自動化機能を活用したサービス監視を新たに導入すると発表した。

大阪の新たな運用拠点


これにより、設備故障などが発生した際の復旧時間は従来比最大40%短縮可能となるという。具体的には、基地局などの設備故障が発生した際に、発生箇所から復旧方法までを自動で判断し、ワンタッチで復旧が可能だという。

また、復旧作業が効率化されたことで従来の半数以下のエンジニアでネットワーク運用が可能となるため、新たなサービスやより安定した通信を提供するための開発などの業務へとエンジニアの稼働を移行するとしている。

加えて、自宅などいつでもどこからでもリモート監視が可能な環境を整備することで、今まで以上に安定した通信サービスの提供を目指すとともに、新しい働き方を推進する。

同社は大規模自然災害に備え、今年年7月に、先行して東京都内にも同機能を持つ運用拠点を開設。東京と大阪の両拠点で運用自動化機能を活用できるようになったことで、大規模な災害が発生した場合なども、安定した通信の提供を目指す。