Appleの新スマホ「iPhone 13」シリーズのNTTドコモおよびau、SoftBank、楽天モバイルでの最大通信速度をまとめて紹介!5G Sub6のCAに対応
iPhone 13シリーズのdocomoやau、SoftBank、楽天モバイルでの最大通信速度を確認! |
既報通り、Appleの新しい5G対応スマートフォン(スマホ)「iPhone 13 mini」および「iPhone 13」、「iPhone 13 Pro」、「iPhone 13 Pro Max」が日本を含む1次販売国・地域にて2021年9月24日に発売されました。
iPhone 13シリーズは昨年の「iPhone 12」シリーズに続いて4機種ともに「5G(第5世代移動通信システム)」に対応しており、日本向け製品についてはiPhone 12シリーズと同様に各機種ともにSub6のみでミリ波(mmWave)には対応しませんでしたが、新たにSub6のキャリアアグリゲーション(CA)に対応しました。
Appleの発表会では日本のNTTドコモやau、SoftBank、楽天モバイルもiPhone 13シリーズの5Gに対応した通信事業者として紹介されていました
まずはじめに日本で販売されるiPhone 12シリーズのモバイルネットワークにおける仕様を確認しておきます。なお、日本で販売されるiPhone 13シリーズは各販路共通で、モデル名はiPhone 13 miniが「A2626」、iPhone 13が「A2631」、iPhone 13 Proが「A2636」、iPhone 13 Pro Maxが「A2641」となります。
5Gは5G NR方式におけるNSAおよびSAをサポートし、Sub6のみに対応し、4Gは4x4 MIMOとLAA対応のギガビットLTEとなっています。その他にも3GのW-CDMA方式や2GのGSM方式にも対応しており、対応周波数帯は共通して以下の通りとなっています。現在、日本で移動体通信事業者(MNO)の各社が提供している5Gはn3およびn28、n77、n78、n79なのですべてに対応していることになります。
5G NR(バンドn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n20、n25、n28、n29、n30、n38、n40、n41、n48、n66、n71、n77、n78、n79)
FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66、71)
TD-LTE(バンド34、38、39、40、41、42、46、48)
CDMA EV-DO Rev. A(800、1,900MHz)
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
【NTTドコモは「下り4.2Gbpsおよび上り218Mbps」】
NTTドコモでは昨年3月より5GサービスをSub6のみで提供開始し、昨年9月よりミリ波による5Gサービスも提供開始し、同社で利用する周波数帯はSub6の3.7GHz帯(n78)および4.5GHz帯(n79)、ミリ波の28GHz帯(n257)となっています。またNTTドコモでは通常の「ギガプラン」に加え、オンライン専用プラン「ahamo」でも同様の5Gサービスを提供しています。昨年のiPhone 12シリーズでは発売時に最大3.4Gbpsおよび上り最大182Mbpsでしたが、今年のiPhone 13シリーズはSub6のCAに対応したことによって下り最大4.2Gbpsおよび上り最大218Mbpsとなっています。
下り4.2Gbpsは5G NR方式のn78(100MHz幅)とn79(100MHz幅)、そして4G LTE方式のBand 1(20MHz幅)とBand 3(20MHz幅)の4波を束ねてそれぞれ4x4 MIMOと256QAMを適用して実現しているとのこと。なお、iPhone 12シリーズは下りが最大3.4Gbpsのままですが、上りは最大218Mbpsに向上しています。
・iPhone(5G)通信・エリア | iPhone | NTTドコモ
【auは「下り4.2または3.7Gbpsおよび上り218Mbps」】
KDDIおよび沖縄セルラー電話もauにて昨年3月より5GサービスをSub6のみで提供開始し、昨年9月よりミリ波による5Gサービスも提供開始し、利用する周波数帯はSub6の3.7GHz帯(n77、n78)およびミリ波の28GHz帯(n257)となっているほか、既存の4G向け周波数帯をNR化して700MHz帯(n28)や3.4GHz帯(n78)でも提供しています。昨年のiPhone 12シリーズでは発売時に最大3.4Gbpsおよび上り最大182Mbpsでしたが、今年のiPhone 13シリーズはSub6のCAに対応したことによって下り最大4.2Gbpsおよび上り最大218Mbpsです。ただし、下り最大4.2Gbpsは今後、ソフトウェア更新によって実現する予定となっており、現時点では下り最大3.7Gbpsとなっています。
下り4.2または3.7Gbpsは栃木県の一部エリアで提供されており、2022年春以降より対応エリアの順次拡大予定だとのこと。なお、NTTドコモではiPhone 12シリーズが上り最大218Mbpsに向上していますが、auでは上り最大183Mbpsのままとなっています。その他、KDDIおよび沖縄セルラー電話ではau以外にUQ mobileやpovoでも同様の5Gサービスを提供しています。
・その他の超高速通信<受信/送信> | エリア:スマートフォン・携帯電話 | au
【SoftBankは「下り2.4Gbpsおよび上り159Mbps」】
SoftBankでも昨年3月より5GサービスをSub6のみで提供開始し、ミリ波による5Gサービスは今年3月より提供開始し、利用する周波数帯はSub6の3.7GHz帯(n77)およびミリ波の28GHz帯(n257)となっているほか、既存の4G向け周波数帯をNR化して700MHz帯(n28)や1.8GHz帯(n3)、3.4GHz帯(n78)でも提供しています。昨年のiPhone 12シリーズでは発売時に最大2.4Gbpsおよび上り最大110Mbpsでしたが、今年のiPhone 13シリーズは下り最大4.2Gbpsおよび上り最大159Mbpsとなっています。下り2.4Gbpsは千葉県柏市増尾の一部エリア、上り159Mbpsは東名阪の一部エリア、上り110Mbpsは北海道や岡山県、広島県、徳島県、香川県、愛媛県、福岡県、長崎県、大分県、宮崎県、鹿児島県の一部エリアで提供中です。
なお、4GではiPhone 13シリーズおよびiPhone 12シリーズともに下り最大838Mbpsおよび上り最大46Mbpsとなっており、iPhoneシリーズ以外では5GのSub6における最大通信速度はすでに紹介しているようにPixel 6などの下り最大2.7Gbpsおよび上り最大159Mbpsとなっています。その他、ソフトバンクではSoftBank以外にY!mobileやLINEMOでも同様の5Gサービスを提供しています。
・[iPhone/iPad]データ通信速度はどのくらいですか? | よくあるご質問(FAQ) | サポート | ソフトバンク
【楽天モバイルは「下り2.13Gbpsおよび上り217Mbps】
最後に楽天モバイルは昨年のiPhone 12シリーズの発売時には正式対応しておらず、取り扱いもありませんでしたが、その後、今年4月より正式対応かつ取り扱いがはじまり、iPhone 13シリーズについては発売時より他社と同じように販売されました。また同社の「Rakuten UN-LIMIT VI」(以前の「Rakuten UN-LIMIT」や「Rakuten UN-LIMIT V」などを含む)では昨年9月よりSub6の3.7GHz帯(n77)とミリ波の28GHz帯(n257)にて5Gサービスを提供開始し、サービス開始当初は最大通信速度が下り870Mbpsおよび上り110Mbpsでしたが、その後、Sub6では下り2.13Gbpsおよび上り217Mbps、ミリ波では下り2.80Gbpsおよび上り273Mbpsとなっています。
同社ではAndroidスマホなどではスペックとして最大通信速度を公式Webサイトにて案内していますが、iPhoneシリーズについては案内されていないため、同社広報部に確認したところiPhone 13シリーズおよびiPhone 12シリーズともに5Gでは下り2.13Gbpsおよび上り217Mbps、4Gでは下り400Mbpsおよび上り75Mbpsとなるということです。
記事執筆:memn0ck
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