全国高校サッカー選手権大会の栃木大会は6日、準決勝2試合が行われ、このうち第一試合では大会5連覇を目指す矢板中央と5年ぶりにベスト4入りを果たした真岡が対戦しました。

試合は序盤から矢板中央が主導権を握る中、先にチャンスを作ったのは真岡でした。前半15分、素早いカウンターで、敵陣までボールを運びますがクロスが合わずチャンスを生かせません。

逆に前半20分、サイドから出たボールを、矢板中央の林が藤野に繋いで先制点を奪います。さらにその4分後、矢板中央はカウンターから右サイドを使って一気に攻め上がると、逆サイドでボールを受けた唐橋がそのまま押し込み2対0と引き離します。

王者に食らいつきたい真岡は前半29分、PKを獲得するとキャプテンの金田がこれを落ち着いて決め、点差を1に縮めます。

後半に入っても矢板中央が有利にゲームを進める中追いつきたい真岡は後半4分、16分と決定的なチャンスを得ますがあと一歩、及びません。一方、守備では後半37分、真岡は相手のロングスローから一気に攻め込まれますが、キーパーの郄井が好セーブを見せ、チームを奮い立たせます。

この勢いを攻撃に繋げたい真岡でしたが、堅守を誇る矢板中央を前に攻撃の糸口を見つけられず、試合終了間際にはダメ押しの3点目を奪われ試合終了。王者の貫禄を見せつけた矢板中央が決勝の舞台に駒を進めました。

なお準決勝第二試合は宇都宮短期大学附属高校と佐野日大の試合が行われ、同点のまま進んだ試合終了間際に点を決めた佐野日大が1対0で勝利しました。

決勝戦は来週13日に県グリーンスタジアムで行われます。