山あいの那珂川町で、地元で採れた薬草を使ったお茶で町おこしをしようという取り組みが本格的に始まりました。

那珂川町大山田下郷に作業所があります。ここでは、町内で採ったアザミにミョウガ、ツユクサを乾燥させて砕きそれを混ぜ合わせて薬草茶を作っています。

代表の箱石 英政さん78歳です。箱石さんは、20年ほど前に糖尿病になったことがきっかけで健康に良いとされる成分が含まれるさまざまな薬草を試し、このお茶の開発にたどり着きました。

材料を殺菌し、あく抜きする製造方法で特許を取り、従業員5人を雇い入れて地域の雇用創出にも一役買っています。

従業員は60歳から78歳。農家や農業のNPO法人の協力も得て、およそ1トンの材料を仕入れ増産体制を整えました。

箱石さんの母親のシツイさんは、今月105歳となる現役の理容師で、今年3月末に、東京オリンピックの県内最高齢の聖火ランナーを務めました。このお茶を15年飲み続けているそうです。

妻の広子さんと2人で始めた薬草茶は軌道に乗り始め、ホームページも制作しました。北海道や佐賀県からの購入者もいたといい今年2月に道の駅馬頭で販売した初回分は、すぐに売り切れてしまったため、今回は10倍の5000袋ほどを作る予定です。

先月末からは、さくら市の道の駅喜連川でも販売を始めました。これと並行して機能性表示食品の認定を目指していて宇都宮大学農学部に論文の協力を依頼しています。