食楽web

 新宿からロマンスカーで約85分。都心からサクッと行ける人気の観光地・箱根に、話題の即席麺があるのをご存知でしょうか? それは週末になると完売することも珍しくない「溶岩ラーメン」と「火山風ラーメン」です。溶岩? 火山風!? どんな味のラーメンなのか想像つかない分、食べてみたい気持ちが高鳴るばかり。

 パッケージを開けてみると、「火山風ラーメン」は麺が真っ赤。醤油スープと書いてあるのでピリ辛醤油ラーメンを連想させます。

 一方の「溶岩ラーメン」の麺は真っ黒。まるでイカスミ麺のようです。パッケージには坦々スープと書いてありますが、黒麺 × 坦々スープ……一体どんな味わいになるのか、果たして美味しいのか!? 実際に食べてみたのでご紹介しましょう。

赤い辛麺が入った「火山風ラーメン」は激辛か否か?

「火山風ラーメン」270円

「火山風ラーメン」のスープは、煮干しが効いた醤油味。このスープの香りだけでも美味しそう。赤い麺と絡み合うとどんな味わいになるのか、期待が高まります。

 お湯を沸騰させたら、麺を投入します。麺を入れて3分半、色鮮やかな赤い麺が浮き上がってきたら食べ頃です。

 出来上がったラーメンに煮卵やメンマ、焼豚などをお好みでトッピングすると、専門店のような風情に。筆者はパッケージのイラストを参考に、卵に海苔を添えていただきました。

 これは辛い! 赤い麺の正体は、麺に練り込まれた唐辛子。一口食べると、ピリッと辛味を感じます。むせてしまうほどの辛さではないですが、間髪を入れず辛さが襲来するので、普通の醤油ラーメンのイメージで食べると、思わず「ちょっと待って!」という言葉とともに汗がじんわりと吹き出てきました。

 赤い麺に視線を奪われがちですが、澄み切った琥珀色のスープがこれまた美味しいんです。煮干し出汁に野菜の旨みも感じる優しい味わいで、ピリ辛麺とスープのバランスが絶妙でした。

大涌谷を連想させる!? 真っ黒な麺の「溶岩ラーメン」とは?

「溶岩ラーメン」270円

 さて、「溶岩ラーメン」も味わってみましょう。こちらのスープは坦々麺風。胡麻ベースで、ラー油がたっぷり入っています。真っ赤なスープを見る限り、こちらも辛そうな予感。

 沸騰したお湯に麺を投入して4分弱で茹であがります。黒色の麺の秘密はなんと、植物性の「炭」を練り込んで仕上げているためだそうです。

麺は真っ黒、スープは赤!

 黒い麺が主役だと、見た目のインパクト大! ネギや卵などのトッピングが引き立ちます。この色合いに一瞬、食べるのをためらってしまうかもしれませんが、クセのない味わい。ツルツルと喉越しがよく、しっかりとしたコシがあり、坦々スープに負けず劣らずの存在感と美味しさです。

木のスプーンで分かりにくいですが、スープが赤くて食欲をそそります

 濃厚な坦々麺スープは、意外にもそれほど辛さは感じず、旨辛といったところ。激辛好きには少し物足りないかもしれませんが、中細ストレート麺とよく絡んで絶品でした!

 ピリッと辛さがクセになる「溶岩ラーメン」と「火山風ラーメン」。両方とも食べ終わってから15分くらいは辛さが続きますが、この余韻もたまりません。暑い季節に食べたくなるピリ辛ラーメンは、おうちの常備したくなること間違いなし! 写真映えも楽しめるので、ぜひお試しあれ。

(撮影・文◎加藤朋子)