お金の管理がなかなかできなくて悩ましい。少し気を抜けば財布がカードでパンパン…。そんな人も多いのでは?
多くの人に貯めるアドバイスをしてきた、ファイナンシャルプランナーで節約アドバイザーの丸山晴美さんに、貯まる人のお財布そしてスマホの特徴について教えてもらいました。


貯めている人の特徴とは?

お金のプロが伝授!貯まる人のお財布・スマホの特徴



お金が貯まる人と貯まらない人の差は、それぞれのお財布を見れば明確だったりします。単純ですが、「お金を大切にする人はお金が貯まり、お金を大切にしていない人はお金が貯まらない」、それがわかるのがお財布の使い方です。つまり、そのお金を大切にしている人の財布を参考にすることで、貯まる財布に近づけることができるというわけです。

ここでは、貯まる人のお財布そしてスマートフォンの特徴をご紹介します。

(1) お財布そのものがきれい



ただお財布が新しいというわけではありません。お財布を大切にしていれば、ほつれや型崩れが少なく、革の財布ならツヤや味が出てくるもの。長くきれいに使い続けている人はお金の管理もしっかりしていることがわかります。
これは財布に限ったことではありません。服や鞄、靴などのアイテムも同様に大切に使うため、ムダに買い替えをせず、出費が抑えられていると考えることができます。

(2) お財布がつねにスリム




お財布がスリムとは、不要なレシートや使っていないポイントカードが入っておらず、すっきりとしたお財布のことです。もらったレシートはその日のうちに家計簿や家計簿アプリに記録し、不要なポイントカードやクーポンは適宜処分して、お財布の環境を整えています。また、スマホと上手に連動しているのが特徴で、ポイントカードはアプリで管理をしています。お財布にはなるべくポイントカードは入れず、スマホのアプリに登録してスマホでポイントを管理しています。

また、銀行のキャッシュカードやクレジットカードも、メインのカードをもつ程度にしています。メインではない、キャッシュカードやクレジットカードはお財布以外の場所に保管。そうすることで、万が一お財布を紛失した場合でも、連絡する金融機関は最低限ですませることができ、メインのクレジットカードを紛失した際は、サブのクレジットカードで乗りきることができるため、リスク管理もできていることになります。

(3) お財布の中身・金銭状況を常時把握できている



いくらお金が入っているかある程度把握できているということは、日々お金の管理をしており、財布の中、もしくはアプリで金銭状況を確認しているということです。そして、そのお金の用途や買うべきものの優先順位も考えることができています。

お財布の中のお金や優先順位を考えられるということは、それ以外のアイテムの管理もできている傾向にあります。たとえば、自分の持ち物をある程度把握していれば、スマホを見ているときに偶然、すてきなファッションアイテムがタイムセールになっているのに遭遇してときめいたとしても、金銭状況と手持ちのアイテムを思い出せるので冷静になれます。

似たようなものがまだあるし、それを買うよりも他の優先するべき出費に使おうと判断できるようになります。つまり衝動買いがほとんどなく、買い物の失敗も少ないと言えます。

●貯めている人のお金との向き合い方




この3つをしっかりと抑えておくことで、貯まるお財布とスマホになります。最近では、キャッシュレス決済が増えており、お財布も小さめがトレンドのようですが、キャッシュレス決済をメインにするのであれば、キャッシュレス決済と連動させた家計簿アプリで管理をするといいでしょう。キャッシュレスと言えども、お金を使うことには変わりがありません。キャッシュレス決済をする際は目の前に現金を出してみたり、頭の中で現金を想像することで、使いすぎを防ぐ効果が期待できます。

間違えないでほしいのは、お金を大切にすることは、決してお金を使わないことではありません。お金が貯まる人は、必要なものかそうでないかの判断基準が定まっており、必要なものにはお金を使い、そしてものは大切に使う。当たり前のことですが、お金が貯まらない人はその当たり前のルールを変えてしまいがちです。

お金を大切にするアクションとして、まずは本当に必要かどうかを考えながら、その日1日のレシートを見ながら反省して、次の買い物に繋げてみるといいでしょう。そこから、徐々に固定費や公共料金などのお金を把握して、見直しや節約をして1か月単位だけではなく、年単位で節約効果を計算してみると、意識が高くなるでしょう。

●教えてくれた人
【丸山晴美さん】



節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。著書に『50代から知っておきたい! 年金生活の不安、解消します
』(共著、幻冬舎刊)などがある。新しい家計簿『節約家計ノート2021
』(東京新聞刊)、『シングルママのお金に困らない本
』(徳間書店)も発売中。オンラインコミュニティサロン「女性のための夢を叶える! お金の教室
」もスタート