近年、訪日中国人の増加と共に中国では対日感情が改善してきた。過去の歴史問題ゆえに日本に対してネガティブな見方をしている中国人もまだ多いとも言われるが、実際のところはどうなのだろうか。(イメージ写真提供:123RF)

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 近年、訪日中国人の増加と共に中国では対日感情が改善してきた。過去の歴史問題ゆえに日本に対してネガティブな見方をしている中国人もまだ多いとも言われるが、実際のところはどうなのだろうか。

 中国のQ&Aサイトである知乎にこのほど、「日本人のことをどう思う?」と問いかけるスレッドが立ち、多くの中国人が日本や日本人に対して率直に議論を交わしている。

 中国では近年、歴史問題などで憎むべきは「日本の軍国主義」であり、現代の日本人とは切り離して考えるべきだという声が多く聞かれるようになったが、スレッドに寄せられたコメントをみてみると、「一口で日本人と言っても色々な人がいるので分けて考えるべきだ」というコメントが多く見られた。「良い人も悪い人もいて、良い人だけが日本人全体を代表しているわけではなく、悪い人だけが日本人全体を代表しているわけでもない」と指摘し、それゆえ日本人全体を一括りにして論じることには意味がないと指摘している。

 同様の意見はほかにもあり「同じ日本人でも細かく分けるべきだ。地域や国で好き嫌いを区別すべきではない」、「日本は1億人以上の人口で、千差万別だ。好きとか嫌いとかでまとめて論じるべきではないと思う」などの冷静なコメントが多かった。

 なかには、明確に「日本人は嫌い」という声もあったが比較的少数で、「善良な日本人もいるし、悪人もいる」、「右翼分子やファシスト主義者は嫌いだが、その他の日本人が嫌いなわけではない。ほとんどの日本人の先祖はファシスト主義者の犠牲者だ」などのコメントが多く、反日感情をむき出しにする人はほとんどいなかった。やはり対日感情はずいぶんと改善していると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)