マルジェラのキーカラーである白を主役としたティザービジュアル
 - (C) 2019 Reiner Holzemer Film − RTBF − Aminata Productions

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 ファッションデザイナー、マルタン・マルジェラのドキュメンタリー映画『マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”』が、9月に全国で順次公開されることが決まった。

 本作は公の場に姿を見せず、ミステリアスな存在としても知られるマルジェラ本人が制作に協力したドキュメンタリー。自身に影響を与えた祖母や子供時代をはじめ、キャリアやクリエイティビティについて、本人の言葉でつづられる。『マグナム・フォト 世界を変える写真家たち』や『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』のライナー・ホルツェマー監督がマルジェラ本人の信頼を勝ち取り、「このドキュメンタリーのためだけ」「顔は写さない」という条件のもと、謎に包まれてきたマルジェラの素顔を少しずつ明らかにしていく。

 初めて公表するドローイングやメモ、7歳で作ったというバービー人形の服などプライベートな記録を見せ、ドレスメーカーだった祖母からの影響、ジャン=ポール・ゴルチエのアシスタント時代、ヒット作となった足袋ブーツの誕生、世界的ハイブランド、エルメスのデザイナーへの抜擢就任、そして51歳にして突然の引退。その全てをカメラの前でマルジェラ自身が明かしている。9月17日より渋谷ホワイトシネクイントほか全国順次公開。(清水一)