大嶋一生市長の死去に伴う日光市長選挙は23日に投開票が行われます。新人2人の保守分裂の一騎打ちとなった選挙戦の両候補者を追いました。

立候補したのは届け出順に前の市議会議員の粉川昭一候補(57)と元副市長で自民党県連の推薦を受ける阿部哲夫候補(71)のいずれも無所属の2人です。

父親が亡くなり20代で会社社長に就任した経歴を持つ粉川候補。2006年には大沢ひまわり隊の初代代表を務めました。

2010年には同じく当時経営者で亡くなった大嶋市長から声をかけられ、ともに市議会議員選挙に挑戦し初当選を果たしています。

盟友として大嶋市政を引き継ぎ次のステージに発展させようと出馬を決意したといいます。

阿部候補は旧日光市の職員を経て、2006年の合併後に企画部長や助役、副市長を務めるなど40年にわたる行政経験があります。

3年前に日光市長選挙に初めて出馬し、大嶋市長に15票差で敗れました。

しかし、これまでの行政経験と国や県とのパイプを使い日光市を立て直せるのは自分しかいないと出馬を決意したといいます。

急逝に伴い行われる今回の市長選。大嶋市政からどうかじを取っていくのか手腕が問われます。

日本が誇る観光地・日光ですがその財政状況は厳しい状況にあります。

また、観光都市の大きな財源である観光業はコロナ禍でぎりぎりの状況が続いています。

山積みの課題にどう取り組んでいくのか。それぞれが考える一番の課題、そして市民に伝えたいことを聞きました。

前回2018年の日光市長選挙は4人が立候補し、投票率は59.87%で過去最低でした。

全県的な政治離れをどう解消していくのかも立候補者に託された課題です。

日光市長選挙は23日に投開票が行われます。