AIなどの新たな技術を活用して栃木県内の産業を盛り上げようと、栃木県は18日、産官学の橋渡しを担う新たな組織を立ち上げました。

これを記念した講演会が宇都宮市で開かれ、産業評論家が未来技術の展望を語りました。

設立されたのは「とちぎ未来技術フォーラム」という団体です。

県が重点産業として選んだ自動車、航空宇宙、医療福祉機器の分野をAIやロボットなど新たな技術を活用して盛り上げようと、企業や研究機関などが集まってつくられました。

これを記念した講演会では世界的な課題となっている二酸化炭素の排出削減について、元東大特任教授で産業評論家の進藤勇治さんが最新の技術や国内外の取り組みについて話しました。

進藤さんはCO2排出量の削減は国を挙げた取り組みでビジネスチャンスになると話し、新たな技術をいち早く取り入れることが産業の振興につながると訴えました。

とちぎ未来技術フォーラムでは「AI・ロボット」のほか、CO2削減を含む「環境・新素材」など3分野の新技術の活用を掲げていて、今後は会員団体同士のマッチングや未来技術を活用した研究開発への支援を行う方針です。