東武鉄道は、2021年度の設備投資計画を発表した。鉄道事業には総額241億円を投じ、沿線4か所の高架化工事などを進める。

同社では沿線自治体の都市計画事業に基づき、東武スカイツリーライン(伊勢崎線)の竹ノ塚駅・とうきょうスカイツリー駅・春日部駅付近、東武アーバンパークライン(野田線)の清水公園〜梅郷駅間の連続立体交差化工事を進めている。

東武スカイツリーライン(伊勢崎線)の西新井〜谷塚駅間では、昨年度までに上下急行線の高架線が完成。今年度は上下緩行線の高架橋・駅舎工事を推進し、2か所の踏切廃止と竹ノ塚駅の高架化を進める。また、とうきょうスカイツリー〜曳舟駅間についても2024年度までの連続立体交差化を目指し、上り線高架橋工事を推進。踏切1か所を廃止する。

東武アーバンパークライン(野田線)の清水公園〜梅郷駅間では、昨年度までに高架線と愛宕駅新駅舎の供用が開始。今年度は地平設備等の撤去を進めるほか、野田市駅については2023年度中の新駅舎供用開始と2面4線化を目指して工事を進める。

春日部駅付近では、東武スカイツリーラインの一ノ割〜北春日部駅間、東武アーバンパークライン八木崎〜藤の牛島駅間の連続立体交差化を目指し、今年度は春日部駅の東側で仮線工事に向けた準備を開始。事業完了後は踏切10か所が廃止される。

同社はこのほか、東上線の大山駅付近についても高架化に向け自治体と協議を進めるとしている。