プリンストンのゲーミングブランド「ULTRA PLUS」から4月に発売された15.6型のモバイルディスプレイ「UP-M156T4K」のレビューをお届けします。4K解像度に対応し、タッチパネルを搭載するのが特徴で、コンソールゲームやスマホゲーム、映像を楽しむだけでなく、仕事でも活躍する製品です。

液晶パネル部分は厚さ6mmと薄型で、重量は982gと軽量。畳んだ状態で持ち運びに便利な他、ノートPCの上に重ねて置いても邪魔にならず、スマートに収納できます。

筐体はすべすべな金属素材を使用し、薄型の液晶パネルとあいまって高級感のあるデザイン。背面にはキックスタンドを搭載し、90°まで無段階で角度を調整できます。カバーがスタンドを兼ねている製品は安定して立てられる角度が決まっていたり、安定性に不安がある場合もありますが、UP-M156T4Kのスタンドはホールド力が高く、安心して設置できるのがポイント。

スタンド部の側面にインタフェースやボタンを搭載。左側面にはMini HDMIポートが1基とDP ALT(Display Port Alternate mode)対応のUSB Type-Cポートが2基。USB-Cポートは映像を2系統入力するなど、重複する機能の同時使用には対応していません。右側面には3.5mmステレオミニジャック、音量・輝度調整ボタン、電源/メニューボタンを備えています。

接続中に電源ボタンを押すとOSDメニューを表示。タッチ操作で直観的に設定できるのが便利です。

USB-C対応のACアダプター、DP ALT対応のUSB-Cケーブル、HDMi to Mini HDMIケーブル、USB Type-A to Type-Cケーブルが付属。さまざまなデバイスとの接続に対応します。

最大解像度3480×2160、最大リフレッシュレート60HzのIPS液晶は、狭額縁により高い没入感が得られます。光沢感のあるグレアパネルには、抗指紋ガラスを採用。鮮やかな発色を損なうことなく表示します。

4Kのポテンシャルを発揮すべく、「Xbox Series X」に接続してみました。設定メニューから確認したところ、4K UHDとHDR10に対応したモニターとして認識されています。

4K UHD対応タイトルをプレイしてみましたが、解像感のある美麗なグラフィックを堪能することができました。1W×2のスピーカーを搭載し、サウンドも良好。4K UHDブルーレイの再生にも対応し、美しく高精細な映像で映画が楽しめます。

DP ALT対応のUSB-Cポートを搭載するスマートフォンなら、USB-Cケーブル1本で接続して外部ディスプレイとして利用可能。迫力の大画面でゲームアプリがプレイできます。さらに……。

10点マルチタッチパネルを搭載するので、大画面を直接触って操作することもできます。USB-Cケーブル1本で接続する場合、デフォルトで輝度が30%に設定されるので、輝度調整ボタンで見やすい輝度に設定しましょう。輝度を上げて電力不足になると画面がチラつくので、その場合はACアダプターを接続します。

Lightning端子を搭載するiPhoneやiPadは、Lightning-Digital AVアダプタを使ってHDMIケーブルで接続が可能。AirPlay対応アプリはフルスクリーンでディスプレイ画面に表示できます。

リモートワークで活躍するのが、ノートPCに接続して利用するデュアルディスプレイ環境。MacBookやDP ALT対応のUSB-Cポートを搭載するWindowsノートは、USB-Cケーブル1本で接続できます。「MacBook Air(2020)」がUSB-Cケーブル1本で接続できることを確認しました。

Chromebookの「ASUS Chromebook Detachable CM3」もUSB-Cケーブル1本で接続できましたが、輝度を上げると電力不足になったのでACアダプターを併用。外部ディスプレイでブラウザを開くと、PCサイトと同じレイアウトで表示が可能になるので便利です。さらに、UP-M156T4K側もタッチパネル操作に対応します。

USB-Cポートを搭載しないWindowsノートは、ACアダプターで電源供給してHDMIケーブルにより接続可能。付属のUSB Type-A to Type-Cケーブルも一緒に使うと、UP-M156T4K側でタッチパネル操作が可能になります。

このように、ゲームや映像コンテンツを楽しむだけでなく、仕事にも幅広く活躍するUP-M156T4K。4K/60Hzの同製品に加えて、フルHD/144Hzに対応する「UP-M156THD」もラインアップしています。価格はオープンで、実売予想価格がUP-M156T4Kは5万4800円(税込)、UP-M156THDが4万2800円(税込)です。