リバプールの選手が乗るバスが到着した瞬間。発煙筒が焚かれているのが分かる。(C)Getty Images

写真拡大

 現地時間4月14日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝の第2レグで、レアル・マドリーは敵地でリバプールと対戦。再三のピンチを招きながらも、スコアレスドローに持ち込み、アグリゲートスコア3−1で3シーズンぶりのベスト4進出を決めている。 ホームでの逆転を目指すリバプールの猛攻を凌いだマドリーは、試合前にもとんだ襲撃に遭っていたようだ。 スペイン紙『AS』などによれば、敵地アンフィードに2台のバスで乗り込んだマドリーの一行に、一部のリバプール・ファンが石を投げつけ、1台のバスの窓を割ったという。幸い怪我人にはいなかったようだ。【関連動画】マドリーの選手が乗るバスの窓が粉々に割れた衝撃の映像


 マドリーのフロント入りしているエミリオ・ブトラゲーニョは、「これは世界中のファンが見る最高のゲームのひとつだ。こんなことが起こるのは残念だ。リバプールのからは我々に謝罪があった」とコメントしている。 また、リバプールのスポークスマンも、「我々はレアル・マドリーのバスを破損させた行動を明確に非難する。全く容認できず、恥ずかしい行動だ。心に生じた苦痛に謝罪したい。警察と協力して事実を明らかにし、責任者を特定する」と蛮行を糾弾している。 記事によれば、無観客試合であったにもかかわらず、スタジアムの周辺には何百人というファンが集まり、リバプールのバスが到着した時には、赤い発煙筒を焚いて、熱烈に出迎えたという。「マスクもせず、ソーシャルディスタンスも無視されていた」ようだ。 アウェーの洗礼を浴びながらも、さすがの試合運びで、クラシコに続いてミッションを達成したマドリーの精神力は、称賛させて然るべきだろう。構成●サッカーダイジェストWeb編集部