立候補予定の4氏論戦 佐野市長選公開討論会
任期満了に伴い4月4日に告示される佐野市長選挙は立候補予定者が4人となり、12年ぶりに選挙戦となる見通しです。
24日、公開討論会が開かれ、4人が論戦を繰り広げました。
公開討論会は佐野市青年会議所が主催、新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客で行われ、その模様は地元のケーブルテレビで生配信されました。
参加したのは立候補を表明している現職の岡部正英氏(82)、いずれも新人で元県議会議員の金子裕氏(58)、市議会議員の井川克彦氏(64)、行政書士の高際弘幸氏(64)の4人です。
2019年、佐野市内に甚大な被害を及ぼした東日本台風からの復旧復興人口減少・少子高齢化対策など4つのテーマについて、それぞれの考えを述べました。
このうち、現在課題となっているコロナ禍での人口減少対策について岡部氏は「恵まれた交通環境を生かして企業誘致と雇用を確保し、移住や定住につなげたい」と述べました。
金子氏は「本社機能を地方に移すインセンティブとして補助や減免などを設定して積極的に誘致したい」と訴えました。
井川氏は「豊かな自然環境に子育て世代を呼び込み、テレワークをしながら農業を営む新しいライフスタイルを提案したい」と語りました。
高際氏は「移住に向けた家の新築や新婚生活、都内への通勤などに補助金を検討したい」と話しました。
市民への最終アピールでは、岡部氏は1市2町が合併してから4期16年にわたる市政運営の実績を強調しました。
金子氏は最も重要な政策として新型コロナウイルス感染症の早期解決、台風19号の復旧・復興の加速を挙げました。
井川氏は年齢や性別、国籍を問わず、佐野市に住む全ての人が笑顔あふれる街にすると意気込みました。
高際氏は質の高い市民サービスの提供や災害に強いまちづくりを挙げ、長期の市政運営による弊害を訴えました。
佐野市長選挙は4月4日に告示、11日に投開票が行われます。
公開討論会の模様は4月3日まで、佐野市青年会議所のホームページで見られるということです。