新校舎建設で市民会館廃止 継続審査が決定 足利市議会
足利高校と足利女子高校が統合してできる新しい高校の校舎の建設を予定している足利市民会館を廃止する条例案について、足利市議会は24日、継続審査する決定を下しました。
2022年度に足利高校と足利女子高校が統合してできる新しい県立高校の校舎の土地について、足利市と栃木県は足利女子高校北側にある市所有の市民会館の土地と県が持つ足利高校の土地の交換に向けて協議を進めています。
現在の計画では市民会館は今年6月末で閉館し、7月には県に引き渡して解体を進める予定で、これに伴い市は市民会館を廃止する議案を市議会に提出していました。
しかし、解体費を差し引いた市民会館側の評価額が足利高校側より3千万円ほど低くなり、その差を埋める必要があることや受け渡しに3年以上のずれがあることなど不確定な要素が多いことから市議会の委員会で継続審査となっていました。
この議案について本会議で継続審査を求める申し出があり討論が行われました。
学校建設が遅れることがないよう審査の継続を反対する意見に対し、賛成派からは新しい校舎のため交換自体に反対ではないが詳細が明確でないため市民会館の廃止には議論が必要といった意見が相次ぎました。
採決の結果、16対7で継続審査となることが決まりました。
市側が提案した議案の継続審査は1974年以来です。
足利市議会は24日で閉会しましたが、閉会中でも状況が変わるなどした場合に委員会が開かれ、次回の定例会に議案が引き継がれます。