中国では今でも日本製品の高い品質が評価され、高額でも日本製品を買おうとする人は少なくない。中国はネット販売が日本以上に普及しており、ネット通販で日本製品を販売する業者も多いため、日本でしか売られていないような製品でも極めて簡単に入手することが可能だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では今でも日本製品の高い品質が評価され、高額でも日本製品を買おうとする人は少なくない。中国はネット販売が日本以上に普及しており、ネット通販で日本製品を販売する業者も多いため、日本でしか売られていないような製品でも極めて簡単に入手することが可能だ。

 とはいえ、中国では日本製品の信頼の高さを悪用する業者も少なからず存在するのが現状だ。中国メディアの新生活網は17日、日本製品と偽って中国製品を高額で売りつける業者がいる、と批判する記事を掲載した。

 記事によると、中国で今回問題になったのは日本製を騙った「フライパン」で、800元(約1万3000円)から1800元(約3万円)で売られていたそうだ。中国の物価からすればかなり高額だが、本物の日本製品が中国で高額で取引されるのは珍しいことではない。

 中国ネット上でこの件が問題視されたのは、その悪質さゆえだという。イメージキャラクターとして「伊藤家に代々伝わる匠の技を継承した日本人」を採用しつつも、実際はそんな日本人は存在せず、「伊藤家に代々伝わる匠の技を継承した日本人」を演じていたのは中国人俳優だったと指摘。ネット上では「絶対に罰するべきだ」と怒る中国人もいれば、批判の矛先が購入者にまで飛び火してしまい、購入者が買ったのはフライパンではなく「メンツと虚栄心だった」と批判する意見も出たという。

 記事は、いかにこの業者が悪質かを強調しているが、中国人俳優を起用しているあたりは脇が甘いと言えるだろう。こうした詐欺まがいの商法が中国ではまかり通ってしまう現状があるが、それだけ多くの中国人に日本製品が信頼されているということだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)