[みみよりライブ5up - 広島ホームテレビ] 2021年3月3日放送の「地球派宣言」では、繁殖期のペンギンが「あるモノ」に目がないことを取り上げていました。

ペンギンといえば寒い地域に生息するイメージがありますが、実際には南半球の広い範囲に分布しています。

そんなペンギンたちの「繁殖期のある行動」に注目しました。


ただいま繁殖期!(画像は安佐動物公園・飼育係ブログより)

○○に目がないペンギンたち

広島市の安佐動物公園で飼育されているフンボルトペンギンは、南米ペルーが生息地です。

同園では6羽が飼育されていますが、1月下旬、外に出ていたのは1羽だけ。ほとんどが巣穴に入ったまま出てきません。

ペンギン飼育係の市川彩代子さんによると、繁殖期には巣穴にこもっているのだそうです。

繁殖期で巣ごもり中のフンボルトペンギン。実はあるモノに目がなく、巣の近くに置くとわざわざ取りに出てくるほど大好きなんだそうです。

一体何でしょうか?

大好きなのは「乾燥した竹」

フンボルトペンギンが好きなもの。それは、巣材に使う乾燥した竹なんです。


乾燥した竹(画像は安佐動物公園・飼育係ブログより)

巣の近くに乾燥した竹を置くと、次々にペンギンたちが巣から出てきて竹をくわえて運んでいきます。

自然界では巣材に草を使うことが多いそうですが、安佐動物公園では竹を与えています。

巣の中を覗いてみると、くわえて運んだ竹を敷いていました。乾燥した竹は、産んだ卵を転がらないようにする滑り止めの役割だそうです。

フンボルトペンギンの繁殖期は3月いっぱいといわれています。

元気な赤ちゃんが産まれるといいですね。

(ライター:momiji)