中から巨大ロボットが出てきそう... 「神」の一文字を掲げる岐阜の町役場がカッコイイ
実は、いまツイッターで、「神」マークが話題になっている。
とある町役場の庁舎正面に、「神」という文字がデザイン化され、誇らしげに飾られているという。
その庁舎の写真がこれだ。しかし、「神」とはいったい......?
神戸町本庁舎(画像提供:神戸町)
ツイッターにはこんな声が寄せられている。
「怪獣が出たら役場が真っ二つに割れて、胸に『神』のマークの巨大ロボットが出撃するんだ」
「後継機は胸に『神戸』のマークなんだ......神の力を越えるのは、人の想いだ!」
「21世紀少年でトモダチが居そう」
「町内会の法被とか、ドラゴンボールの道着みたいになりそうで興味津々」
左肩に「神」のマークがついたガンダムの画像とともに「基地から発進するのはこれかな?」とつぶやく人もいた。
一体、なぜ「神」のマークが町役場に...?
アニメ・漫画ファンをザワつかせる、この「神」マークの謎を、Jタウンネット記者は取材してみることに......。
1963年、公募により選ばれた「神」マーク
神戸町章(画像提供:神戸町)
早めにタネ明かしをしておこう。
とある町とは、岐阜県神戸町(ごうどちょう)だ。岐阜県の濃尾平野の北西部に位置し、大垣市の北に隣接する、人口約1万8000人の小さな自治体である。
バラやアルストロメリアなどの花卉、小松菜などの野菜の生産で知られている。
その神戸町本庁舎正面には、この「神」マークが掲げられている。だが、「町役場が真っ二つに割れて、胸に『神』のマークの巨大ロボットが出撃する」仕掛けになっているわけではなさそうだ。
Jタウンネット記者の取材に答えたのは、神戸町役場まちづくり戦略課の担当者だ。
「公募によりデザインを募り、68点の中から1作品(現町章)が選ばれ、1963年12月23日に神戸町章に制定されました」
今から半世紀以上も前に、神戸町章として制定されたようだ。昭和の漫画全盛の頃の空気を感じさせるのは、そのためだろうか。なお市の資料によると、このロゴマーク公募の入選者は神戸町民だったようだ。
「町章」はどのように使われているのだろうか。
「神戸町本庁舎の壁面や町マスコットキャラクター『ばら菜』の首元に描かれています。また神戸町が発刊する広報紙やパンフレットなどにも使用しています」
神戸町旗(画像提供:神戸町)
この「神」マークが付いたグッズなどは販売されているのだろうか。
「町章のみのグッズはありませんが、町章がついた『ばら菜』のグッズでしたら約30種類以上ご用意しております」
残念ながら、「神」マーク・グッズのようなものは、販売されていないそうだ。
ばらの産地として有名な神戸町は、ばら公園やローズパークが人気の観光地で、それ以外にも小学校や各自治会公民館などで、ばらが植栽されている。「ばら菜」は町のマスコットキャラクターだ。「ばら菜」の胸元に、「神」マークが付いている。
「神戸町」という町名の由来についても聞いてみた。これには、交通の要地説、神田を耕作する農民説、行政の中心説など諸説あるという。
市町村の地名としては、兵庫県の「神戸市」と、岐阜県の「神戸町」の2市町村のみということだが、地域名としては全国に60カ所も「神戸」があるそうだ。
ツイッターにはこんな声も寄せられていた。
「岐阜県神戸町旗完全に『神』だから町役場が小学生が考えた最強の基地みたいになってるの草」
「読みは『ごーど』GODだし」
「町のシンボルの下にローマ字表記も入れたい いつの日か最後のOだけどこかに行くかもしれないし」
「まあ神戸だから神になるのはしょうがないですね汗」
ひそかに「GOD」と呼ばれる......岐阜県神戸町、ちょっと行ってみたくなってきた。