地球の未来を考えた行動をする、SDGsという言葉が注目されています。けっして難しいものではなく、家事など普段の生活で気をつけられることはたくさんあります。
ブログでシンプルな暮らし方を発信している中山あいこさんに、SDGsにつながる、普段の生活のちょっとした工夫を教わりました。

SDGsのためにできること:エネルギーを大切にする



冬は、エアコンなどでついエネルギーをたくさん使いがち。小さなことでも積み重なれば、温室効果ガスを減らして地球温暖化のスピードを遅くすることにもつながります。

<ガスを使いすぎない>早めに火を止めて余熱で調理をする




余熱で調理をする

10年以上愛用の鍋は、全面7層構造のため熱の回りが早く、保温効果も抜群。煮物は早めに火を止め、余熱で調理します。
「余熱調理だと味がゆっくりしみ込むし、煮くずれもしにくいんです」

<電気を使いすぎない>エアコンに頼らず暖をとる



家でテレワークする日が多いので、エアコンを使いすぎないよう、雪山でも使える登山用の靴下を、普段履きに。ほかにも、湯たんぽに足をのせるなどの工夫で温かく過ごしています。


足元ポカポカ

湯たんぽは、そのまま火にかけられるステンレス製。

生活のなかで自然にSDGsへの意識を育てる




子どもと一緒に!

絵本を読みながら、「人との違いや多様性」について話すことも。


「男女、大人・子どもも関係なく、家事はシェアするのが当然」と、長男も積極的に家事をしています。

SDGsのためにできること:もっているものを長く使う



「ものが大好きで、もの選びが楽しい」というあいこさん。すぐ買い替えてムダが出ないように、できるだけ質のいいものを選び、修理やメンテナンスをしながら大切に使っています。

<洋服を少なく>カーディガン1枚を4とおりに着る



おしゃれな印象のあいこさんですが、じつは少ない洋服をさまざまな方法で着こなしています。なかでもヘビロテしているのが、「モンサカタ」のシンプルなカーディガン。
「こうすると4とおりのおしゃれが楽しめます」


普通に

普通に着た状態。


ストールに

ストールとして。


後ろ前に

後ろ前に着た状態。


Vネックに

Vネックにアレンジした状態。

<洋服を少なく>子どものボトムスはなんにでも合う“紺”のみ




ワンピースの下にはいたり…

子どもの洋服を増やしすぎないための方法として、「ボトムスは紺色のパンツ」と決めているそう。


柄物に合わせても安心

「紺ならどんなカットソーとも相性がいいし、汚れも目立ちにくいんです」

<長もちさせる>革靴はオイルを塗って、傷はクレヨンでカバー



「使い込むほどに表情が変わっていく革製品が好き」というあいこさん。長く愛用するために、こまめにオイルでお手入れ。小さい傷は自分で補修し、自分でできない部分は修理に。


ヒールのかかとが傷ついたときは、同じ色のクレヨンを塗ると目立たない。


「ラナパー」という天然由来のオイルでときどきお手入れして、ツヤ出し。

<買い替えを減らす>壊れにくいもの、修理できるものを選ぶ



ものを選ぶ基準は、「耐久性」。さびたり、劣化しにくい素材を選びます。
「部品を追加注文できたり、修理ができる」のも大切なポイント。
「買い替えの手間が省けるし、長い目で見れば節約にも」


ピンチハンガーだけでなく、物干し竿やピンチも丈夫なステンレス製。

※掲載している商品は、すべて私物です。掲載時には、すでに販売終了している場合があります。

<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【中山あいこさん】



ライフオーガナイザー。ブログ「生活のメモ」で日々のシンプルで心地よい暮らしぶりをつづっている。15歳の長男、5歳の長女との3人家族。著書は『ためこまない暮らし
』(MdNコーポレーション刊)ほか。公式ブログは「生活のメモ