コロナで働き方改革が進み、主婦の仕事も多様化しています。
パートに限らず、在宅ワークや副業も視野に入れた、これからの働き方のヒントと最新のお仕事事情をご紹介します。


リモートワーク時代は、主婦の仕事選びも多様に

リモートワーク時代は在宅と隙間時間に注目!



サービス業の雇用が激減した今、求人市場は『在宅』『隙間』でできる仕事が活況です。
教えてくれたのは、主婦に特化した人材サービスのプロ、しゅふJOB総研の川上敬太郎さんと、業界最大級の副業マッチングサービスを手掛けるクラウドリンクスの井上亮さん。


「主婦の家事スキルやコミュニケーション力が生かせる場もたくさんあります」(川上さん)。「在宅×納品型の仕事は育児中でも働きやすい形」(井上さん)。
時給や休日、通勤といった従来の条件にこだわらず、幅広い目線で探すと、意外な適職が見つかるかもしれません。

まずは、仕事の探し方からご紹介します。

●あらゆる可能性に目を向けましょう



漠然としたイメージで探してもムダ足に。職種や条件の絞り込み方など、ポイントをしっかり押さえましょう。

<Point1:好きなことや、得意なことを糸口に>


事務、販売など知っている職種で探しがちですが、得意なことから見つけるのも手。
「文章を書くのが好きなら記事作成、細かい作業が得意ならデータ入力という考え方です。まずは単発仕事から挑戦しては」(井上さん)

<Point2:「絶対の条件」と「希望の条件」を分けて考える>


理想を求めすぎると応募範囲が狭まります。条件に優先順位をつけることも大切。
「見つからないようなら、絶対はずせない条件だけを重視して探してみましょう。ベストよりベターの精神で見ると、多くの候補が出てきます」(川上さん)

【WANT(希望)の例】
・座ってできる仕事
・時給1000円以上
・私服可

【MUST(絶対)の例】
・子どものお迎えまでに終わる
・自宅から片道30分圏内
・週3回までOK


<Point3:いろいろなタイプの求人サイトをチェック>


求人サイトは『だれを対象としているサービスか』を見きわめることが大切。
「自分の希望やスキル、経験とずれているとミスマッチが起こります。自分の強みが生かせる求人サイトを探しましょう」(川上さん)

<Point4:人気の業種にこだわりすぎないで>


コロナ禍の影響を受けて、今は買い手市場。
「人気の事務職は3人に1人しか受からない世界。その競争に勝てるかどうか考えてみましょう。生活費をすぐに稼ぎたいなら、求人の多いジャンルも視野に入れて」(川上さん)

接客業なら、スーパーやドラッグストアも狙い目です。
「食品や日用品を扱う小売業は好調。主婦に身近で採用されやすい業界に注目を」(川上さん)

●いきなり働くのが不安なときは、フリマアプリから始めて



プチ稼ぎに加えて、スキルアップにも効果絶大のフリマアプリ。
「やりとり、出品、納品までオンラインで完結するので、リモートワークのいい訓練になります」(井上さん)

発売中のESSE4月号
では、仕事に就くまでや、就いてからの働き方、流行りのご近所ワークなども紹介しています。
ぜひ手にとってみてくださいね。





<イラスト/多田景子 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【しゅふJOB総研 川上敬太郎さん】



主婦に特化した人材サービスのプロ。延べ3万5千件以上の『働く主婦層』の声を調査・分析し、数多くのメディア取材を受けるほか、厚生労働省委託事業検討会委員等も務める

【クラウドリンクス 井上亮さん】



業界最大級の副業マッチングサービスを手がける。2020年1月にサービスを開始し、登録者数はすでに9000人超。神戸市初となる副業人材公募を手がけたことも話題に。