毎日の洋服選びが楽しくなるようなクローゼットがあったら理想的。でも現実は、詰め込みすぎてお気に入りの服が見つからなかったり、不要なもののため込み場所になっていたり…。うまく活用できていないケースも多いものです。

そもそも、クローゼットは寝室にあるものというのは思い込み。暮らしに合わせて便利な場所につくると、使い勝手が段違いに! そんなクローゼットのつくり方を、整理収納コンサルタントの瀧本真奈美さんに教えてもらいました。

自分に合ったものだけを残して使いやすく見直し



毎日着替える服は配置を見直し、アクセサリーやコスメは“今”の自分に合うものだけに厳選すれば、使いやすい洋服収納が完成!

<瀧本家1Fの間取り>


夫のクローゼットは寝室のある2階にありますが、妻のクローゼットは1階に。

●「服は寝室」の思い込みをやめて、管理をラクに




ワードローブを厳選して管理しやすく

「自分の行動動線を考えると、服は2階の寝室より1階にあった方が便利」との判断で、1階の納戸に天井つっぱり式ハンガーラックを設置。ここにかけられる分を持つルールに。

●片づけが苦手な夫はオープンクローゼットに




夫の服は半減

無印良品のスチールラックを使い、色別にしてひと目で手もち服が見渡せるように。
「“見える化”で、夫自身がもちすぎに気づき、自分で服を減らせるようになりました」

<BEFORE>


ウォークインクローゼットは縦長で全体が見渡せないつくり。服の量が多くても気づきづらく、管理がうまくいかなかったそう。

●アクセサリーは服のテイストに合うものだけに




年齢を重ね、着る服が絞られてきたことで、時計やアクセサリーも厳選。
「好きなテイストは、自然素材を使ったもの」


もつ量は無印良品の工具入れに収まる分だけに。

●メイク道具はこまめに量を見直し




一年じゅう使うメイク道具は洗面所のプラケースにまとめて収納。
「定番が多いので失敗は少ないですが、使いきれないものは娘に譲るなどして、増やさないようにしています」


毎日メイクする前に、必要なものを選んでプラスチックのトレーに移動。いざ使うときにあれこれ悩まずにすみ、考える時間も短縮。

●持ち歩くコスメは必要最小限に




外出先で使う化粧直しは、小ぶりのポーチにひとまとめ。
「ポーチの中も使用頻度の低いものは入れず、チーク、口紅、リップなど必ず使うものだけを入れています」

●欲しいものがあるときは、買う基準を決めておけば増やしてもOK




「洋服なら白系、黒系、茶系で、デザインはシンプルで着心地のいいものを選んでいます。もっていて自分のテンションを上げてくれるかどうかも大事」
ほかにも、手放しやすい価格か、人に譲れるかどうかも基準に。

洋服を買うときは通販サイトも利用。アマゾンの「プライムワードローブ」は、家で試着できるのでオススメ。1週間以内なら返品も無料。

どんなに忙しい毎日でも、いくつになっても、おしゃれは楽しみたい! そう思う女性は多いはず。手持ちの服をフル活用してコーディネートを楽しめたら、毎日のテンションが上がります。新年を機に、クローゼットの見直しをしてみませんか?

●教えてくれた人
【瀧本真奈美さん】



3LDKの戸建てに夫と2人暮らし。整理収納コンサルタント、暮らしコーディネーターとしてSNSなどで発信。著書に『自分に心地よい小さな暮らしごと
』(主婦の友社刊)など

<撮影/林ひろし イラスト/片山智恵 取材・文/ESSE編集部>