Netflixの勢い止まらず
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 世界最大手配信サービスNetflixは、有料会員数が2億人を突破したことを発表した。2020年は、第4四半期に全世界における有料会員数が850万人増加し、過去最高となる通年3,700万人の会員数を獲得。年間収益は前年比24%増の250億ドル(約2兆6250億円)を達成し、営業利益は76%増の46億ドル(約4830億円)を記録した。(1ドル105円計算)

 作品では、オリジナルシリーズ「ザ・クラウン」がシーズン1の配信開始以降、1億世帯以上の会員により再生され、映画『ミッドナイト・スカイ』(7,200万世帯再生)、「クイーンズ・ギャンビット」(6,200万世帯再生)、『ヒーローキッズ』(5,300万世帯再生)『フェイフェイと月の冒険』(4,300万世帯再生)と人気を博している。

 第4四半期の代表的な作品としては、「今際の国のアリス」(1,800万世帯再生)、「Sweet Home−俺と世界の絶望−」(2,200万世帯再生)や、「Lupin/ルパン」がこれまでに米国の「TOP 10(総合)」で2位、ブラジル、アルゼンチン、ドイツ、イタリア、スペイン、ポーランド、ベトナムなど世界数十カ国で1位を獲得。7,000万世帯再生が予想されている。

 ちなみに、ヨーロッパ地域(EMEA)が通年で有料会員数増の41%を占め、アジア太平洋地域(APAC)ではメンバー数は930万人増加(前年比65%増)だった。引き続き、世界の各国・地域で制作されるオリジナルコンテンツを強化していくそうで、2021年は、日本発のコンテンツにおける拡充がさらに加速。25本を超える実写やアニメの日本発オリジナル作品を配信予定。そのほか、多くのプロジェクトが制作開始となる見込みだ。

 Netflixの作品制作は、ほぼ全地域で再開。現在は500本以上の作品がポストプロダクションに入り、配信開始の準備を進めている。また、2021年には新作オリジナル映画を毎週1本以上配信する予定であり、日本発の作品は『彼女』『ボクたちはみんな大人になれなかった』『浅草キッド』などの映画作品を筆頭に、長編映画のカテゴリを充実させる。今後も幅広いジャンルのオリジナルコンテンツを拡大し続けるという。(編集部・梅山富美子)