『機動戦士ガンダム』のモビルスーツのコスプレをしてスノーボードをする集団が、岐阜県飛騨市のひだ流葉スキー場に現れ、その模様が動画つきでTwitterに投稿されて、「かっこいい」「セッションしたい」といった声が寄せられています。

初代ガンダムRX78-2がスノボ(シールドと同じく赤色!)を持って雪上を歩く姿は何ともシュールな光景……。さらにジムやエクシアといったMSもいます。

このMSコスプレの正体は、ガンダムパフォーマンス隊の『Team GP』。代表の生ガンダムさん(@nama_gundam)は、2006年からガンダムコスプレでスノボを始めたといい、『Team GP』を2013年に結成。自身が「ガンダム世代」だといい、「もちろん子供の頃に憧れたガンダムを自分自身で再現するという楽しみがありますが、それだけではなく、普通にスノボをしているだけでは出会えなかった仲間と知り合えて、過去にリフトに相乗りした方やフォロワーさんにお声がけ頂いたり、他のスキーヤーさんや、スノーボーダーさんに記念写真をお申し出を頂いて、一緒に写真を撮り、皆様に喜んでもらえるのがとても嬉しく思っています」と語ります。

約1/10サイズのMSはディテールにも細部への質感にまでこだわりが垣間見えます。素材はウレタンなどで、通常のゴーグル以上の視界が確保されているとのこと。スノボ滑走はスキー場より許可を受けているという生ガンダムさんによると、「一番気を付けているのは安全性」と強調します。

「コスチュームや小道具に硬い素材や割れたりする素材を使用する事はチームで禁止しています。いい年したオッサンがバカな遊びをしているという自覚はありますし、そこで我々や他のお客さんが怪我をするような事があっては、本当のバカになってしまいます。安全かつ我々も他のお客さんも楽しめる事が一番気を付けている事です」と話し、「我々GP隊は特別な利用客ではなく、特殊な利用客である」という認識を忘れずにいるという生ガンダムさん。「本来はスノーウェアで普通にスノーボードを楽しむべき場所に、自分達の趣味を持ち込み、スキー場様から許可を得て遊ばせてもらっている身ですから、決して思い上がらず、ルールやマナーを守り、他のお客さんや許可を下さったスキー場の皆様が喜んでくれる活動を心がけています」と語ります。

「ありがたい事に、GP隊はたくさんの方々から応援して頂き有名なチームになりました」という生ガンダムさんに、ネットでの反響について聞くと、「応援して下さるフォロワーの皆様や、TLで見かけて“いいね”をして下さるTwitterユーザーの皆様が喜んでくれる事が何よりの喜びです」といい、「このようなふざけた遊びに不快感を持つ方々には申し訳ない気持ちもありますが、GP隊の活動をきっかけにスキーやスノーボードなどのスノースポーツに興味を持ち、始めて下さる方がいれば、スキー場をはじめ、スノー業界に少しは貢献できるのではないかと考えています」と話します。

また、動画をTwitterで撮影・投稿したemuraさん(@kohichiemura)は、「カメラマンとして入隊したのですが、だんだんとコスに慣れていってするようになり、当たり前になったというところでしょうか。撮影する上では、驚きや格好良さ、面白さが表現出来ればいいなと考えています」といいます。

「GP隊はスキー場でお会いできた皆様と記念写真を撮ったり、我々が滑走している姿を見て喜んで頂けると言う事が最大の目的であり、喜びです。見かけたら、ご遠慮なくお声がけ下さい」という生ガンダムさんですが、危険な場所や他の客への迷惑になる場所では断ることがあるとのこと。「安全で迷惑にならない場所に移動した後に写真撮影に応じさせて頂きますので、ご理解とご協力をお願いします」と呼びかけています。

ウインタースポーツのほかサバイバルゲームでも活動しているという『Team GP』。運良く遭遇した際には周囲に配慮しつつ思い出作りをしてみてはいかがでしょうか。

ガンダムさん(Twitter)
https://twitter.com/nama_gundam [リンク]

※画像はTwitterより
https://twitter.com/kohichiemura

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