日光山輪王寺では年末恒例の餅つきの行事が行われました。

餅つき「御供加持(ごくうかじ)」は山で修業する山伏によって古くから行われている伝統行事です。

餅は神仏に対する最高の供え物とされ、山伏の大切な携帯食品でした。

21日は山伏の修行を行う修験僧が5キロの餅をつき、三仏堂のご本尊に供えられました。

年末までに120キロの餅をつき、鏡餅にして輪王寺内のおよそ100カ所にお供えするということです。

冷え込みが厳しくなる中、修験僧たちは白い息を吐きながら餅つきに精を出していました。

輪王寺では参拝者が密をなるのを避けるため、大みそか恒例の山伏による「採灯大護摩供(さいとうだいごまく)」を取りやめるほか、除夜の鐘を鳴らす時間をずらすなど、新型コロナウイルスに対応して年末年始を迎えるということです。