1年間にたまったほこりを払う年末恒例のすす払いが20日、日光東照宮で行われました。

境内に雪が残る世界遺産・日光東照宮では国宝「陽明門」をはじめとした社殿のすす払いが行われました。

神職や巫女が彫刻などを傷つけないよう、長さおよそ4メートルの笹竹を小刻みに振りながら、慎重に境内のほこりをはらい清めていきます。

今年はコロナ禍で拝観を取りやめた時期があったほか「GoToトラベル」の一時停止など、さまざまな出来事がありましたが、17日には日光東照宮などの修復作業を行う「日光社寺文化財保存会」の技術がユネスコの無形文化遺産に登録されることが決まる明るい話題も入ってきました。

時折冷たい風が吹く中、参拝者たちも師走ならではの光景に見入っていました。

日光東照宮では大みそかの午後4時から「大祓い」と「除夜祭」が、元日は午前0時から初詣の参拝を受け入れる予定ですが、今年は新型コロナウイルス感染防止対策として参拝の時期をずらすなど分散参拝への協力を呼びかけています。