新型コロナウイルスについて県と宇都宮市は15日、35人の感染を確認したと発表しました。1日当たりの感染確認はこれまでで最も多く、30人を超えたのも初めてです。

感染を確認したのは宇都宮市、足利市、佐野市、小山市、上三川町、芳賀町、栃木市、那須塩原市、真岡市の未就学児から80代までの男女35人です。

このうち宇都宮市の20代男性3人と40代男性1人は芳賀町の製造業の会社で働いています。

これまでの感染者を含めると、この事業所では従業員12人、その家族や知人6人の合わせて18人の感染が確認されたため、県は14例目のクラスターに認定しました。

感染が確認された人のうち、一部の従業員が13例目のクラスターが発生した宇都宮市の事業所にも派遣されていて、県はこの従業員が感染経路とみています。

感染が拡大した理由については、従業員を送迎するバスの車内で換気が徹底されていなかったことやマスクを着用していない人が多数いたことが原因の可能性が高いということです。

県内の感染者は累計915人で重症者は11人です。

隣の県では埼玉県が173人の感染と1人の死亡を発表。

茨城県が18人の感染と1人の死亡を発表。

群馬県が25人の感染と1人の死亡を発表しています。

県内では1日当たりの感染者数に加え、直近1週間の感染者数も132人で最多となっています。

臨時会見で福田知事はクラスター以外にも経路が分からない感染者が増え、医療現場の負担が非常に大きくなっているとして、感染者の増加を抑えるため感染拡大地域への外出を控えることなど対策の徹底を強く求めました。

県独自の警戒度レベルは現状を維持しつつも、今後数日の感染状況や病床の稼働率の推移を踏まえ、対策本部会議で有識者の意見を聞いて判断するとしています。

また福田知事は政府の観光支援事業「GоToトラベル」が今月28日から一時停止となることで、県内の旅館やホテルで15日、2000人を超えるキャンセルがあったことを明らかにしました。