栃木県の魅力ある文化を国内外に発信するプロジェクトの一環として、県内の子どもたちが作った陶芸作品がこのほど完成し、8日県庁で記念のセレモニーが開かれました。

式典には福田 富一知事などが出席し、「陶壁」という焼きもので作られた壁のアートがお披露目されました。

世界遺産がある日光の華厳の滝が、季節によって色や水の量を変えていく様子を3枚の陶壁によって表現しています。

県から依頼を受け作品を監修した、芳賀町に住む陶芸家の林 香君さんです。

ことし8月と9月に県立美術館で開かれたワークショップで、小中学生などおよそ30人が粘土を使って作ったものを、林さんが4カ月ほどかけて仕上げました。

子どもたちには事前に華厳の滝を訪れ、スケッチなどをしてもらった上で制作に臨んでもらっただけあり、滝の水しぶきや岸壁のつくりは、本物のような力強さが感じられます。 

林さんから作品について説明を受けた福田知事は、「県の文化プログラムの成果の象徴で栃木の魅力を伝える素晴らしい作品になった」と感謝を述べました。

陶壁は県庁1階にある県政展示コーナーで見ることができます。