県と宇都宮市は7日、合わせて16人が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。県は佐野市のグループホームでの感染を県内12例目となる新たなクラスターと認定しています。

新たに発表されたうち9人は、これまでに3人の感染が確認されている佐野市内のグループホーム関係者で、これで累計12人となり県は県内12例目のクラスターと認定しました。

12人のうち入所者は7人、職員が5人です。

7日までの1週間、安足地域で3つの高齢者施設のクラスターが相次いでいることについて県は無症状者の出入りを含め改めて感染防止対策の徹底を呼びかけています。

このほか、さくら市の50代の男性と小山市の70代の女性は、これまでに感染が確認された人の同居の家族です。

宇都宮市では同じ会社に勤める20代と30代の女性合わせて3人の陽性が確認されています。

これで県内で感染が確認されたのは765人となりました。現在の重症者は1人増えて11人です。

佐野市の職員と小学生の新型コロナウイルスの感染が確認されたことを受け、岡部 正英市長は7日、臨時の会見を開きました。

感染が確認されたのは佐野市の総合政策部政策調整課に勤務する40代の男性です。

佐野市によりますと、男性は発症する前の今月2日と3日はマスクをして自分の席で勤務をしていて、市役所を訪れた市民との接触はなかったということです。

市役所庁舎は共有スペースを含め6日、全てのフロアの消毒を行いました。

男性が勤務する4階には5つの部署がありますが、ほとんどの職員が当面の間、在宅勤務となります。

男性の濃厚接触者のほか、他の部署の職員27人も8日、市独自の抗原検査を実施する予定です。

このほか陽性が確認された10歳未満の小学生が通っていたのは、堺小学校であることが発表されました。

堺小学校では7日から2日間、臨時休校となっています。

児童は症状が出た今月3日から欠席していて、学校関係者に濃厚接触者はいませんが、市では同じクラスの児童や教職員などの検査を行っていくということです。