高齢者施設は対策徹底 施設で県内初のクラスター受け
直近1週間の県内の新型コロナウイルスの感染者はここ数日の増加で、これまでで最も多くなっています。
足利市の高齢者施設2カ所でクラスターが発生し、1日は1日の感染者数が26人で過去最多。
2日も24人と2番目に多い感染者数となりました。
クラスターが発生したのは県内10例目が「有料老人ホームらくらくほーむあゆの郷」、県内11例目が「グループホーム 青の蓮」です。
それぞれの施設のホームページで感染が報告されました。
クラスターが発生した施設はとちぎテレビの取材に対し、施設では利用者は外出も面接もしないほか、従業員は毎日の体温測定と消毒はもちろん体調不良の時には出勤しないなどの対策を取っていたといいます。
それにも関わらずクラスターが発生してしまいました。
施設はどんなに対策していても感染者が出てしまうことについて「今後さらに気を引き締めて対応にあたるとともに、ほかの施設にも注意を呼びかけたい」と答えました。
2つのクラスターが発生するなど感染者の急増に伴い、2日の病床稼働率も313床のうち108床、34.5%が稼働していて過去最大値となりました。
2日までの直近1週間の感染者を年代別でみると、幅広い年齢で感染が確認されていますが、60歳以上が40人と高齢者の感染も増えてきていることがわかります。
県内で初めて高齢者施設でのクラスターが発生したことを受け、高齢者施設の関係者は改めて感染予防の徹底を強化しています。
宇都宮市白沢町にある介護老人保健施設「しらさぎ荘」です。
新型コロナウイルスを外から持ち込まないため職員に対しては1日3回の検温をはじめ、頭痛や鼻水など体調のチェックも実施。
足利市の2つの高齢者施設でクラスターが発生したことを受け、改めて職員への注意喚起を強化しました。
入所者との面会も予約制で濃厚接触に当たらない10分と制限しています。
重症化リスクが高い高齢者。施設では症状の早期発見に努め、感染拡大を防ぎたい考えです。