柴犬の尻尾、と聞いて皆さんはどんなものを思い浮かべるだろう。

筆者が思い浮かべるのは、クルンと丸まった可愛らしい尻尾だ。しかし、実は柴犬の尻尾には、様々な種類があるようだ。

ツイッター上では、そんな柴犬の「尻尾の巻き方」をまとめたイラストが注目を集めている。


巻いてたり巻いてなかったり(画像は@t01_dogさん提供)

このイラストはツイッターユーザーの@t01_dogさんが2020年11月8日に投稿したもの。都内在住のイラストレーターで、自身も以前柴犬を飼っていたという@t01_dogさんは、今回こちらのイラストを描いた経緯について、

「友人が『飼ってる柴犬の尻尾が巻いてない』と言ってたのでネットで調べてみました」

と述べた。ネットで「柴犬 尻尾 種類」といったワードで検索し、出てきた情報を参考にまとめたそうだ。

イラストでは、尻尾がお尻の上で左右どちらかに一回転くるりと巻いている「右巻き」「左巻き」といったシンプルな名称の巻き方に加え、三日月のような形で上を向く「太刀尾」、ほとんど背中の延長線上に真っ直ぐ伸びている「牛蒡(ごぼう)尾」など、ユニークな名前の巻き方も紹介されている。

柴犬のいろんな姿のお尻が並んだイラストを見たユーザーからは、

「ここが天国か」
「え?みんな、くるくるじゃないんだ!」

などのコメントが。また、柴犬を飼っていると思われる人からは、

「知らなかったです!その時の気分で色々だったので」
「私も前に調べて、差尾かな?って思ってたけどもはや太刀尾だわ、、!!」

といった反応が寄せられている。

血統書にも「尻尾の形」の欄がある

こうした名前は@t01_dogさんが独自に考えたものではなく、元々そういう名称があるそうで、

「柴犬の血統書にも尻尾の形状を記載する欄があります」

とのことだ。Jタウンネット編集部が11日、柴犬など日本犬の血統書を発行している日本犬保存会(東京都千代田区)の職員に話を聞くと、

「柴犬に限った話ではありませんが、たしかに私たちが発行している日本犬の血統書には『尾型』という、尻尾の形状について記載する欄があります」

と説明した。このほか、秋田犬保存会(秋田県大館市)、天然記念物北海道犬保存会(札幌市)など、他の日本犬の保存会が発行する血統書にも同様の欄があるという。

職員によると、尾型の記載は日本犬の血統書特有のものと言い切れるかどうかは不明だが、「他の団体ではあまり見られない項目だと思います」とのことだった。血統書を発行する国内の団体の中で最大規模のジャパンケネルクラブの血統書にも、「尾型」の欄はないそうだ。

人間の髪型が長髪、くせ毛、坊主頭などと人それぞれ違うように、柴犬の尻尾の巻き方にも「犬それぞれ」に違いがあるというのは意外だった。

今後、柴犬に会った時には、今まで以上に尻尾に注目してしまいそうだ。