所属事務所も一緒の鈴木仁、山田杏奈

写真拡大

 山田杏奈と鈴木仁が7日、都内で行われたダブル主演映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』の公開記念舞台あいさつに出席し、撮影や本作での共演を振り返った。この日は、メガホンを取った瀬田なつき監督も登壇した。

 「ヘルタースケルター」「リバーズ・エッジ」などで知られる漫画家・岡崎京子の同名コミックを原作とする本作は、目まぐるしく変化する東京の街を舞台に、鬱屈した思いを抱える若者たちの恋と成長を描く。山田は東京に住む平凡な高校生・渋谷ハルコ役、鈴木はそんなハルコが一目惚れする神奈川ケンイチ役を務めた。

 鈴木とは映画『小さな恋のうた』(2019)で共演経験がある山田は、「仁君とは所属事務所も一緒。昔から面識があって」と前置きし、本作で鈴木が演じたケンイチと鈴木本人の共通点を分析。「基本はケンイチとは全然違うと思うんですけど、何を考えているかわからないところは似ているかなとも思いました」と指摘すると、鈴木は「それは認めます。自分の中でもフワーッとしている部分とか似ているなって思いました」と照れ笑い。

 鈴木も「杏奈ちゃんとハルコちゃんは正直違う」と今度は逆に、山田とハルコの性格の違いを指摘。「杏奈ちゃんはハルコのように朝、(寝坊して)あんなにあたふたすることあるのかなって。しっかりしているので、寝坊することがあっても落ち着いてそう」と分析。山田は興味津々の表情で、「確かに。あんな頑張れないかも。諦めちゃうかなって思います」と返して笑顔を見せた。

 山田はまた、カエデ役の滝澤エリカ、マル役の若杉凩との学校のシーンも楽しそうに回顧。「二人とも独特の雰囲気を持っていて、集まったら不思議なトリオになって……。お芝居していても、新鮮で楽しかった。(三人で)小沢健二さんの『ラブリー』を歌ったんですけど、思った以上にいい感じに歌えて、それがいい思い出になっています」と振り返った。

 本作もすっかりお気に入りの作品である様子を見せた山田は、「撮影は一年前で、今も変わりつつある一年前の東京を切り取ったタイムカプセルのような映画。普遍的なテーマを持っていて、若者だけでなく、いろんな年代の人に楽しんでもらえる内容になっていると思います」とアピールしていた。(取材・文:名鹿祥史)

映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』は公開中