漫画「罪悪感を感じたっていい!」のカット=ぽぽ(popo_baby0104)さん提供

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 息子の慣らし保育中の悩みを描いた漫画「罪悪感を感じたっていい!」がSNS上で話題となっています。保育園に入るため、慣らし保育中の1歳の息子。母親は、預けるたびに大泣きする息子を見て罪悪感を覚えますが、3人の息子を保育園に預けて働いていた義母からアドバイスされ…という内容で「すごくすてきな言葉」「ジーンときました」「とても勇気づけられました」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

気持ちを受け止めてもらったうれしさ

 この漫画を描いたのは、ぽぽ(ペンネーム)さん(32)です。イラストレーター、ブロガーとして活動しており、インスタグラムやウェブメディア「Ubu+」などで漫画を発表しています。

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

ぽぽさん「義母の励ましの言葉を同じように苦しんでいる方にも伝えたいと思い、漫画にしました。保育園に預けるたびに大泣きする息子を見て、『息子にこんな思いをさせてまで、仕事に復帰すべきなんだろうか』という罪悪感を持ち始めました。そんな気持ちを、子ども3人を保育園に預けて働いた経験のある義母に相談したときの話です」

Q.お母さまの言葉を聞いたときの詳しい心境を教えてください。

ぽぽさん「『罪悪感なんて持たなくていい』と言われると思っていたのですが、逆に『罪悪感を持っていい、一生懸命育ててきた証拠』と言われて、心がとても軽くなりました。『考えすぎ』『神経質になりすぎ』と言われるより、自分の気持ちを受け止めてもらったことがうれしかったです」

Q.この言葉がきっかけでぽぽさん自身、行動や心境に変化はありましたか。

ぽぽさん「『罪悪感を持っていいんだ』と思えたら、自然と前向きな気持ちになれました。それが子どもにも伝わったのか、預けるときに泣くことも少なくなり、あっという間に保育園に慣れていきました。今となっては、子どもが泣いていたのは私が不安な顔をしていたからじゃないかと思っています」

Q.普段からよく、お母さまに子育てのことなどを相談されるのでしょうか。

ぽぽさん「ワーキングママ&男の子ママという共通点があるので、義母というより、先輩ママ、友達のような感覚でよく話を聞いてもらっています。育児をしながらの仕事の大変さを分かち合えるので、2人で話しては『分かるー!』と盛り上がっています」

Q.その後、息子さんは保育園に慣れましたか。

ぽぽさん「保育園に通いだして4カ月、私も仕事復帰して3カ月がたちました。子どもはすっかり保育園に慣れましたが、私の方は全然です(笑)義母の言う通り、適応力は子どもの方が断然上でした!」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

ぽぽさん「同じような環境の方から、『励まされました』『勇気をもらいました』というコメントを頂きました。コロナウイルスが感染拡大中だったので、家で1人モヤモヤしている方が多かったのではと思います。保育園に預けて長い方からは『そのうち、土日でさえ保育園に行きたがるようになりますよ』と励ましの言葉をもらいました(笑)」