ビーチ。タイの島で(2020年8月21日撮影、資料写真)。(c)Romeo GACAD / AFP

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【AFP=時事】旅行情報サイト「トリップアドバイザー(TripAdvisor)」にタイのリゾートホテルの悪評を投稿したとして、同国在住米国人がこのホテルに訴えられた。当局が26日、明らかにした。有罪なら最高で禁錮2年の刑が下される。

 新型コロナウイルスの感染者数が比較的少ないタイでは国内観光が継続されており、地元住民や外国人居住者がチャーン島(Koh Chang)などの人影もまばらなリゾートを訪れている。

 タイで就労する米国人のウェズリー・バーンズ(Wesley Barnes)被告は先日、チャーン島にあるホテル「シー・ビュー・リゾート(Sea View Resort)」に滞在。その時の体験に関する辛辣(しんらつ)なレビューをオンラインに投稿した。

 島の警察関係者はAFPに対し「シー・ビュー・リゾートのオーナーは、ホテルの不当な口コミをトリップアドバイザーのウェブサイトに投稿したとして被告を告訴した」と説明。被告は「ホテルの評価を傷つけた」ことで訴えられ、ホテルに持ち込んだアルコール飲料の栓抜き料を支払わなかったことでホテルの従業員と口論したと述べた。

 警察の管轄下にある入国管理局が被告を拘束。被告はチャーン島に身柄を戻され一時勾留された後、保釈された。

 被告は7月にトリップアドバイザーに、このホテルで「誰にも来てほしくないような態度」を取る「無愛想なスタッフ」に遭遇したとのレビューを投稿。ホテル側は被告が過去数週間にわたって異なるウェブサイトに複数の口コミを投稿したため、法的措置に踏み切ったと説明した。

 被告は6月にトリップアドバイザーに投稿した少なくとも1件の口コミで、このホテルを「現代の奴隷制度」と非難。1週間後に同サイトはガイドライン違反を理由にこの口コミを削除した。

 ホテル側は「当分の間悪評の投稿を続けると判断し、抑止力として告訴を決めた」と述べ、告訴に先立ち従業員が被告に連絡を取ろうと試みたと付け加えた。

 タイの名誉毀損(きそん)関連法をめぐっては、権力者が言論の自由を抑圧する手段として乱用しているとして、人権団体やメディア関連団体が長年監視している。有罪なら最高で禁錮2年の刑と20万バーツ(約67万円)の罰金が科せられる。

【翻訳編集】AFPBB News

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