【MLB】今オフFAの田中将大、去就どうなる? NY紙予想、新型コロナで球団に「金はない」
パクストンやハップもFAとなる今オフ「みんなを留める資金はない」
新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が延期されていた米メジャーリーグ。約4か月遅れで7月23日(日本時間24日)ないし24日(同25日)で開幕することが決まった。7月1日にはキャンプ地に選手たちが集まり、3日からはサマートレーニングがスタートする。
60試合制で行われる今シーズン。もちろんシーズンへの注目もあるが、米メディアの中で早くも注目を集めるのがオフのFA市場。特にニューヨークメディアの間では、田中将大投手を始めとする今オフにFAとなる主力の去就が関心を集めている。
ニューヨークの地元紙「ニューヨーク・ポスト」は「マサヒロ・タナカが、ヤンキースとの契約で未知の領域へと踏み出す」との見出しで記事を掲載。田中の去就について検証している。
記事では「タナカが、ヤンキースに残るということは、賢い選択だろう」と指摘し、ヤンキース残留は有力な選択肢であるとする。その一方で新型コロナウイルスによる試合数減少で球団の収益は大幅に減少する。球団経営の状況が去就に影響を及ぼす可能性もあり、記事では「来シーズン、球界の経済状況は非常に悪くなりそれはヤンキースにもあてはまる」としている。
このオフ、ヤンキースでは田中の他に、ジェームズ・パクストン投手やJA・ハップ投手、DJ・ルメイヒューもFAになる権利を保有する。記事では「ヤンキースに彼らみんなを留めるための十分な資金はない。先発投手のフリーエージェントの3選手のうち、2人は手放すことになるかもしれない」とも予想している。
「タナカは彼のプロ意識、勤労意欲、リラックスした雰囲気などで、クラブハウスでリスペクトされていている。もし、タナカが、ヤンキースのマウンドとクラブハウスから離れることがあれば、彼がいなくなって悲しむ人は多くいるだろう」と記事ではその日々の田中の姿勢についても高く評価している。
その上で「タナカがヤンキースにステイする可能性は高いだろう。ただ、彼がどんな投球をするか、マーケットの状況がどうなるかが、より重要な要素になるだろう」とした。66日間で60試合を消化する2020年シーズン。このシーズンが田中将大の去就にどう影響するだろうか。(Full-Count編集部)