「あつまれ どうぶつの森」販売本数1177万に──任天堂決算発表

任天堂は2020年3月期(2019年4月1日〜2020年3月31日)の決算発表で、3月22日に発売したNintendo Switch向けタイトル「あつまれ どうぶつの森」の販売本数が世界で1177万本に達したと明かしました。

発売からわずか6週にして「どうぶつの森」過去作品それぞれの累計販売本数を上回る、驚異の人気となっています。

連結の業績では、売上高が1兆3085億円で前年度比9%の増加。営業利益は3523億円で同41.1%の増加でした。

内訳は、ハードウェアの販売台数が「Switch」 「Switch Lite」の好調により2103万台と、前年度比で24%増加しました。新型コロナウイルスの影響で「Switch本体」や「Joy-Con」、「リングフィット アドベンチャー」の生産及び出荷の一部遅延があったものの、業績への影響は限定的だったとしています。

ソフトウェアも好調で、販売本数は1万6872万本となり同42.3%増加しました。

ダウンロード販売の割合を示す「デジタル売上高比率」も前年度の24.8%から34%に拡大。ソフトウェア販売におけるデジタルシフトも進んでいます。

また「マリオカート ツアー」に代表されるスマホ向けゲームのサブスクリプション収入、およびIP関連収入は512億円と、前年度比11.5%の増加となっています。

2021年度(2020年4月1日〜2021年3月31日)の業績予想では、新型コロナウイルスによる先行き不透明感から、売上高は8.3%減、営業利益は14.9%減を見込んでいます。

新型コロナ長期化で「ゲームの発売スケジュールにも影響」

新型コロナウイルスのリスク要因としては、部品の調達困難によるハードウェア供給の遅延や、外出制限や小売店の営業停止による販売経路の制限を挙げています。

また、コロナの長期化により在宅勤務が長引けば、社内と開発環境が異なることから、開発スケジュールが後倒しとなり、ゲームコンテンツの発売スケジュールに影響を与える可能性もあるとしています。