四国の高速バスほぼ運休へ 神戸〜徳島線も4月25日から 新型コロナ影響
運行を継続している路線もわずかにありますが、先行きは不透明です。
ジェイアール四国バスの車両(2018年2月、中島洋平撮影)。
新型コロナウイルスの影響を受け、四国発着の高速バスが激減しています。
徳島バスは4月25日(土)から、神戸と徳島を結ぶ高速バスの運行を取りやめ、同社の高速バス路線がすべて運休します。同路線を共同運行する阪神バスと神姫バス、山陽バス、および関西と徳島を結ぶほかの高速バス路線も、4月23日(木)までにすべて運休しました。徳島バス神戸〜徳島線の運休により、徳島発着の高速バスはゼロになります。
香川県バス協会によると、4月23日(木)時点で県内を発着する高速バスはすべて運休しているとのこと。愛媛県の伊予鉄グループ、高知県のとさでん交通グループの高速バスも同様だそうです。
四国と本州、および四国内の各方面を結ぶ高速バスを運行しているジェイアール四国バスも、現時点で運行している高速バスは高知〜松山線のみ。こちらも5往復を3往復に減便にしているそうです。このほか、せとうちバス(瀬戸内運輸)などが、愛媛県の今治と広島県の福山を結ぶ「しまなみライナー」を減便のうえ運行(今治〜広島間の「しまなみライナー」は運休)していますが、ジェイアール四国バス、せとうちバスとも、あくまで4月23日(木)時点の状況であるとしています。
なお各高速バス路線の運休は、「当面のあいだ」されているケースがほとんどです。
ちなみに、四国は全国的に見ても、交通機関のなかで高速バスのシェアが高い地域です。なかでも明石海峡大橋(神戸淡路鳴門道)経由で運行される徳島〜関西間は、鉄道だと瀬戸大橋まで迂回する必要があることから、高速バスの利用割合が鉄道と比べて9割を超えるほど、主要な交通機関になっています。