「ミニシアター・エイド基金」ロゴ

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 新型コロナウイルスの感染拡大により政府から発令された緊急事態宣言に伴う自粛要請の影響で、存続の危機に立たされたミニシアターを支援するクラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」が20日、新たなストレッチゴールを設定した。16日に緊急事態宣言が全国に拡大され、全国の映画館が休業を余儀なくされ状況が悪化していることから最高3億円を目指し、支援の呼びかけを続ける。

 深田晃司監督、濱口竜介監督らが有志で集まり「緊急支援策」として立ち上げた本プロジェクト。13日にMotion Galleryでクラウドファンディングを開始し、15日にわずか57時間で1億円を達成した。しかし、3月の時点で全国の劇場で前年比50%以上の観客数が減少しており、その損失の補てん並びにこれからも長く続くと思われる「外出自粛」が劇場に与える影響を鑑みて、基金事務局が劇場運営者にヒアリングしたところ「これで十分」と言える額ではないと判断するに至った。

 14日時点では66団体78劇場が参加していたが、20日には109劇場92団体に増加。今後は2億円(1参加団体平均約220万円分配)→2億5,000万円(1参加団体平均約270万円分配)→3億円(1参加団体平均約320万円分配)と段階別に目標を設定し、ストレッチゴールとして最高3億円を設定した。

 22日までに集まった金額は、1億7,243万4,689円、コレクター(支援者)は1万5,915人。応募締め切りは5月14日23:59まで。クラウドファンディングで集まった金額は、クレジットカード会社への決済手数料5%、及びリターンを用意するための運営事務局の手数料(85万円)を引いた金額を、運営団体に寄付の形で分配する。(編集部・石井百合子)