中国メディアは、新型コロナウイルスを巡って日本と韓国が対立姿勢を示していることについて、世界保健機関(WHO)が懸念を示したことを報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・東方網は7日、新型コロナウイルスを巡って日本と韓国が対立姿勢を示していることについて、世界保健機関(WHO)が懸念を示したことを報じた。

 記事は、日本政府が5日に中国とともに韓国からの入国者に対する規制措置を発表したと紹介。これに対して韓国政府が6日、対抗措置として9日より日本人のノービザ入国を一時停止するほか、日本全土への渡航警戒レベルを引き上げることを発表したと伝えた。

 そして、韓国政府の対抗措置を発表した韓国外務省の趙世暎(チョ・セヨン)第1次官が「事前協議も事前通知もなしに、日本が一方的に入国規制措置を発表したことに対し、韓国政府として改めて強い遺憾の意を示す。今回の日本の措置は、理解しかねる」とコメントしたことを紹介した。

 そのうえで、新型ウイルスを巡る入国規制措置を出し合う形となった日本と韓国について、WHO健康危機管理プログラム責任者のマイク・ライアン氏が6日に「規制は何のメリットもない」としたうえで、今は感染拡大防止に集中すべきであり、政治紛争を起こしている場合ではないと述べたとしている。

 日本政府の措置に対し、韓国と同様規制の対象国となった中国政府は一定の理解を示している。中国のネットユーザーからは「こんな時でもこの2カ国はやり合ってるのか」、「これは異常だろう」、「中国は理解を示しているのに、韓国は心が狭いな」といった感想が見られた。その一方で「日韓どちらの措置も理解はできる」、「自国民の命の安全に対する責任の表れでは」との声もあった。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)