届かなかった最後の選手権…逸材レフティー・西川潤は悔しさ胸に「次のステージ」へ
西川は当時高校2年生だった2019年2月に、異例の早さで2020年からのセレッソ大阪加入が内定。そして、3月にはルヴァンカップでプロデビュー、4月にはJ1デビューを果たしている逸材レフティーだ。180cmの長身と抜群のテクニック、スピード、勝負強さの持ち主。DF1人、2人を一瞬で振り切る高速ドリブルや左足のパワーシュート、正確なスルーパスなどで下級生時から異彩を放ってきた。
夏の全国王者に輝くも…
だが今冬、“高校No.1プレーヤー”西川は選手権の舞台に立つことができなかった。インターハイで初の日本一を獲得し、夏の全国王者として臨んだ選手権神奈川県予選。桐光学園は決勝戦で日大藤沢に0−1で敗れてしまう。
西川がU−17ワールドカップに出場していた関係で神奈川県予選準決勝は全国大会の組み合わせ抽選会後の11月23日。決勝は11月30日に開催された。桐光学園は初戦となった準決勝で平塚学園を3−1で撃破。U−17ワールドカップが開催されたブラジルから帰国後、わずかな期間で初戦に臨んだ西川はゴールこそなかったものの、爆発力のあるドリブルでDFを強引に振り切って見せるなど存在感のある動きで勝利に貢献した。
決勝でも立ち上がりから桐光学園の攻撃を牽引。中央を固める日大藤沢の守りをドリブルで切り裂いて左足シュートを打ち込み、クロスに身体ごと飛び込んだ。わずかな隙間があればシュートを打ち切る技術も見せていたが、県予選無失点の日大藤沢の守りも堅く、得点することができない。
すると、後半立ち上がりに失点。西川は角度の無い位置から右足シュートを狙うなど反撃の中心となった。だが、後半はチャンスの数が減少。そのまま敗戦が決まると、西川は「今日勝たせられなかった、自分の役目を果たせなかったことが一番悔しい」と目を赤く染めながら悔しがった。
悔しさをバネにさらなる飛躍を
この1年は桐光学園での活動に加え、C大阪に帯同し、2つのワールドカップを経験した。注目される中で、桐光学園を初の日本一へ導いたが、最後は悔しすぎる終戦。それでも、悔しい敗戦を経験する度に成長を遂げてきたレフティーは「負けたのは本当に自分のせいだと思っています。チームを勢いづけるプレーとか得点を決めるのがエースの仕事だと思うし、やっぱりそういう力をつけていかないとダメだと思う。この思いを忘れないで次に繋げていきたいと思います。この3年間の思いを忘れずに次のステージも戦っていきたい」と誓った。
“輝くはず”だった選手権の場にいることはできなかった。それでも、高校生活の最後にこれから大きくジャンプするためのエネルギーを得たことは確か。バルセロナからの関心も伝えられる逸材は、悔しさをバネにこれから誰よりも羽ばたく。
