Jタウンネットの人気コーナー「実録!ご近所トラブル」で2019年によく読まれた記事をピックアップし、「自己防衛おじさん(@tpyclub)」こと占い師の鉄平さんに独自の見解を聞く「ご近所トラブル大賞2019」。

今回はご近所トラブルのコーナーで19年に紹介してきた記事の中から、自己防衛おじさんにぜひとも聞いてみたいエピソードを編集部でピックアップ。

すべてが農業優先。どんなに近所迷惑な行動でも、それが農家なら許されてしまう――。今回紹介するのはそんな体験談だ。はたして、自己防衛おじさんの回答は...。

農家だったら何でも許されるのか

「田舎では農業が絶対優先? 騒音被害に悩まされても...『非農家なら我慢しろ』」(山梨県・40代性別不明)

8月28日に公開したこの記事は、信じがたいローカルルールについてのトラブルだ。


画像はイメージ

投稿を寄せたのは、山梨県の果樹栽培が盛んな地域に住むXさん(40代性別不明)。数年前のある日、Xさん宅の隣のぶどう畑に突如「爆音機」が取り付けられた。鳥獣被害を防ぐために、定期的に大音量を発する機械だ。

そのせいで、日夜「ドーン」という騒音の被害に悩まされるようになったXさん。あまりのことにXさんは市役所に通報。しかし、この通報に家族は、

「(畑の持ち主は)果樹栽培で生計を立てているから、やめてとは言えない」

と、反対したという。

結局、多くのクレームがあったのか爆音機は撤去されたそう。しかし、その翌年に現れたのは大ボリュームのラジオだった。

Xさんがぶどう畑の持ち主に電話でやめてもらうようお願いしたところ、数日後家族が地域の会合に出た時に、

「ウチは農家で生計を立てている、なんだあの電話は!」

と、持ち主から言われてしまったそう。

こんなことを言われても、Xさんの家族からは、

「農家は畑で生計を立てているから、非農家の私の家の方が色々我慢するのは仕方ない」

との意見が。どうやら事を荒立てたくはないようだ。そんな状況についてXさんは、

「いったいどこまで非農家は我慢すればいいというのでしょうか...」

そう心境を綴っていた。

自己防衛おじさんの言葉――あらゆる手段を尽くす必要がある

TPPをはじめ全ての分野でグローバル化が進む現代において、日本の第一次産業は輸入品にシェアを奪われ、さらには後継者問題を抱えているため、これまでのように国に守られていながら農家であり続けること自体、通用しない時代が来ています。

様々な要因からこの農家の人は切羽詰まった感じが見て取れますので、農家として悠長にしていられない何かがあるのでしょう。その焦りとストレスが爆音器設置へと駆り立てたと推測できます。

すぐに引っ越すこと自体が現実的でない場合、あらゆる手段を尽くす必要があります。警察はアテにならないので、最終的には民事での裁判を検討してみてはいかがでしょうか?

これからその農家と友好的な関係を構築していくことは想像できませんので、徹底的に戦い、法的なアプローチから騒音問題の抜本的解決を図ることをお勧めします。

我慢することが結果的にご自身や家族の健康にも影響を及ぼしかねません。早めのアクションで問題を打破してみてくださいね。