レッズなどで活躍し野球殿堂入りも果たしたフランク・ロビンソン氏【写真:Getty Images】

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フランク・ロビンソン氏は1966年に三冠王、1982年に野球殿堂入り

 世界では今年も多くの野球人が世を去った。6月末までの物故者を日付順に見ていこう。

○レニー・グリーン(1月6日)外野手 86歳
 ツインズ、レッドソックスなどで活躍した左打ちの外野手。俊足で守備範囲が広かった。MLB通算1136試合出場、2956打数788安打、47本塁打、253打点、78盗塁、打率.267。

○メル・ストットルマイヤー(1月13日)投手 77歳
 1960〜70年代のヤンキース先発投手。20勝2回。引退後は投手コーチとして活躍した。2009年WBCではアメリカ代表の投手コーチを務めた。MLB通算360試合、164勝139敗40セーブ、2661回1/3、防御率2.97。オールスター選出5回。息子のメルジュニアとトッドもメジャーリーガーになった。
 
○ボブ・フレンド(2月3日)投手 88歳
 1950〜60年代のパイレーツのエース。最多勝1回、最優秀防御率1回。最終年はヤンキースとメッツで投げた。MLB通算602試合、197勝230敗36セーブ、3611回、防御率3.58。オールスター選出4回。

○フランク・ロビンソン(2月7日)外野手 83歳
 レッズ、オリオールズなどでプレーした偉大なスラッガー。1961年に黒人初のMVP。1966年に三冠王。引退後はインディアンス、ジャイアンツ、オリオールズ、エキスポズ・ナショナルズで監督を務める。MLB通算2808試合出場、10006打数2943安打、586本塁打、1812打点、204盗塁、打率.294。首位打者、本塁打王、打点王各1回。新人王。MVP2回、オールスター選出14回。1982年野球殿堂入り。

○ドン・ニューカム(2月19日)投手 92歳
 1949年MLB初の黒人投手に。ドジャースなどで活躍。1956年に最多勝。引退後に中日で打者としてプレー。MLB通算344試合、149勝90敗24セーブ、2154回2/3、防御率3.56。オールスター選出4回。

○ジョー・ギボン(2月20日)投手 83歳
 パイレーツ、ジャイアンツなどで活躍した左腕投手。パイレーツで2桁勝利2回。MLB通算419試合、61勝65敗4セーブ1119回2/3 防御率3.52。

○ジョン・ロマノ(2月24日)捕手 84歳
 1960年代にインディアンス、ホワイトソックスで活躍した強打の捕手。1962年に25本塁打。MLB通算905試合、2767打数706安打、129本塁打、417打点、7盗塁、打率.255。オールスター選出2回(出場4試合)。

1986年のWSで「世紀の大エラー」犯したビル・バックナー氏は69歳で死去

○ジュリア・ルース(3月9日)ベーブ・ルースの娘 102歳
 ルースの2人いた養女の一人。ルースが再婚したクレア・メリット・ホジソンの連れ子。2008年9月21日に行われた旧ヤンキー・スタジアム最終戦で始球式を行った。

○ランディ・ジャクソン(3月20日)内野手 93歳
 カブス、ドジャースなどで活躍した三塁手。勝負強い中距離打者。美男でハンサム・ランサムと言われ人気があった。MLB通算955試合、3203打数835安打、103本塁打、415打点、36盗塁、打率.261。オールスター選出2回。

○ジム・ホルト(3月29日)外野手、一塁手 74歳
 ツインズ、アスレチックスなどでプレー。堅実な守備で鳴らした。MLB通算707試合、1616打数428安打、19本塁打、177打点、8盗塁、打率.265。

○スコット・サンダーソン(4月11日)投手 62歳
 エキスポズ、カブスなどで活躍した196センチの長身右腕。2桁勝利を7回記録。引退後はカブスのラジオコメンテーターとなった。MLB通算472試合、163勝143敗14セーブ、2561回2/3、防御率3.84。オールスター選出1回。
 
○バリー・ラットマン(4月28日)投手 82歳
 ホワイトソックス、インディアンスなどで活躍。1961年に13勝。ユダヤ系でユダヤ教の祝日には投げなかった。MLB通算344試合、59勝68敗10セーブ、1219回、防御率3.91。オールスター選出1回。

○ビル・バックナー(5月27日)内野手、外野手 69歳
 ドジャース、カブス、レッドソックスなどでプレーした強打者。三振が少なくミートが巧みな中距離打者。レッドソックス時代の1986年、ワールドシリーズで「世紀の大エラー」をしたことで知られる。MLB通算2517試合、9397打数2715安打、174本塁打、1208打点、183盗塁、打率.289。首位打者1回。オールスター選出1回

○フランク・ルケーシー(6月8日)MLB監督 92歳
 MLBでのプレー経験はなし。マイナーリーグの指導者を経てフィリーズ、レンジャーズ、カブスで7シーズンにわたり監督を務める。最高位は2位1回。(広尾晃 / Koh Hiroo)