「韓国の仮想敵は日本」GSOMIAの“日韓接着”ははがれる運命だった
韓国政府は8月22日、日本との「軍事情報包括保護協定」(GSOMIA)の破棄を決定、23日日本に通告した。
これは日本と韓国が得た機密軍事情報を相互に提供することやその機密保全の手続きなどを定めた協定で、2016年11月23日、日本の長嶺安政駐韓大使と韓国の韓民求(ハン・ミング)国防部長が署名した。
有効期限は1年で、期限切れの90日前までにどちらかが終了を通告しないと自動延長されることになっていた。
突然の決定に波紋が広がるが、もともと韓国世論の反対が強く、無理のある協定だった。
米国主導の日韓軍事協力
かつては“ドタキャン”
日韓GSOMIAは米国が日韓に締結を勧めたものだ。
協定締結以前には、北朝鮮の核実験やミサイルの開発・発射の兆候、その飛行コース、落下点などにつき、両国がつかんだ情報は在韓、在日米軍に伝えられ、両国は米軍経由で互いに情報を入手していた。