元ドイツ代表DFマルヴィン・プラッテンハルトが、今夏にイングランドへと渡ることは無いようだ。本日でこの夏の移籍市場の閉幕を迎えるプレミアリーグだが、英国メディアはプラッテンハルトのワトフォード移籍が間近にあるとつたえていたものの、kickerが得た情報によればクラブ側とも、さらには選手自身とも具体的な話し合いは行われてはいない。

 昨季にロシアワールドカップにも参加した左サイドバックだったが、パル・ダルダイ監督のラストシーズンとなった昨季では苦しい立場へと追い込まれることに。しかしながらアンテ・チョヴィッチ新監督の下で行われている初めての準備期間で、プラッテンハルトは良いパフォーマンスを見せており、現状では日曜に行われるドイツ杯初戦、ブンデス4部相当のVfBアイヒシュテット戦に先発出場するとみられているところだ。

 昨夏にもプレミアリーグから、FCエヴァートンとの繋がりが指摘されていたものの具体的なものではなく、逆に非常に具体的だったのは当時、左サイドバックを模索していたRBライプツィヒが関心を示したこの冬のことだった。しかしマネージャーを務めるプレーツ氏は断りを入れており、2023年まで契約を残す同選手は今は再びベルリンでのシーズンを迎えることになりそうだ。

ゼルケ「目標は最低二桁」


 同じく昨年に「浮き沈みの激しい」シーズンを過ごしたのが、ダヴィー・ゼルケだ。一昨夏にベルリンへ加入する直前のU21欧州選手権で足首を負傷、さらに骨髄浮腫も抱えて2ヶ月半もの離脱を余儀なくされた。昨夏は今度は練習中の対人戦で気胸を患い手術。「そこからの復帰は大変だった」と振り返ったゼルケだが、今年3月にも筋肉系の離脱を抱えることとなった。

 それでも14試合の先発(出場30試合)で3得点9アシストをマーク。「アシストはとても良い数字」ではあるものの「得点数は求めているものと違う」と指摘。目標として二桁をかかげており、新監督の下「新たなスタートラインに立つ」なかで定位置争いを演じていく構えだ。「怪我さえなければ不安はない。プレータイムは得られるだろう。監督のサッカーは攻撃陣として歓迎するものだし、ルケバキオの加入もよかった。野心とポテンシャルをもった選手だよ」

 そして間も無くに迫った今季初の公式戦、ドイツ杯初戦にむけて「準備をして、良い状態にあるけど、ドイツ杯は結構厄介だ」と述べ「ライプツィヒ時代にウンターハッヒングにやられたことがある。ブレーメンでもイラーテッセンにかなり苦しめられた。ただベルリン生まれとして、ベルリンでの決勝の舞台にはぜひ立ちたい」と意気込みをみせている