中日・松坂大輔【写真:福谷佑介】

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「松坂世代」の1軍と2軍の成績は? 藤川は1軍27試合登板で防御率1.30

 6月21日、中日ドラゴンズの2軍本拠地・ナゴヤ球場には多くの観客と報道陣が詰めかけたという。松坂大輔がウエスタン・リーグで今季3度目のマウンドを踏んだからだ。今でも「松坂世代」の人気は根強い。

 現在、1980年度生まれ、松坂世代で、NPBの現役選手は8人。6月21日時点での、8人の1軍と2軍の成績を見ていこう。誕生日順。

◯久保裕也(楽)1980年5月23日

1軍 5登1勝0敗0セーブ1ホールド 7回 5奪三振 防率1.29
2軍 16登2勝0敗3セーブ 15回2/3 20奪三振 防率1.15

 2018年、育成契約から支配下登録に復帰した久保は今季、2軍で好成績をあげ、6月12日に1軍初登板。5試合を投げて1失点。貴重な中継ぎ投手としてこの先も期待がかかる。

藤川球児(神)1980年7月21日

1軍 27登4勝0敗0セーブ15ホールド 27回2/3 43奪三振 防1.30
2軍 1登0勝0敗0セーブ 1回 1奪三振 防0.00

 今季も「勝利の方程式」を担い、チームの信頼感は厚い。球速は落ちたがホップする速球は健在だ。

松坂大輔(中)1980年9月13日

 2軍 3登0勝1敗0セーブ 12回 10奪三振 防2.25

 キャンプ中のアクシデントで出遅れたが、5月28日に2軍初登板。3度目の6月21日は最長の6回を投げて108球を要したが1軍昇格をアピールした。

◯渡辺直人(楽)1980年10月15日

1軍 19試16打1安1本1点0盗 率.063

 今季は1軍で控え内野手としてプレーし、殆どが代打での出場だが、5月9日のソフトバンク戦では代打本塁打をマーク。しかし、負傷で22日に出場選手登録を抹消された。

◯永川勝浩(広)1980年12月14日

2軍 11登0勝2敗1セーブ 10回 3奪三振 防6.30

 昨年は2年ぶりに1軍で投げたが、今季は2軍暮らしとなっている。

和田は651日ぶり1軍勝利、久保康友はメキシコでプレー

實松一成(日)1981年1月18日

1軍 5試1打0安0本0点0盗 率.000
2軍 6試1打0安0本0点0盗 率.000

 2軍育成コーチ兼任。昨年は1軍出場は1試合だけだったが、今季は1軍でも5試合マスクをかぶっている。

和田毅(ソ)1981年2月21日

1軍 3登1勝1敗0セーブ0ホールド 15回1/3 9奪三振 防4.11
2軍 7登2勝2敗0セーブ 28回2/3 20奪三振 防3.45

 昨年は1軍登板なし。6月5日の中日戦で2年ぶりに1軍復帰した。2試合目の6月12日の阪神戦で負け投手となったが、交流戦優勝がかかった23日の巨人戦で5回1失点で勝利投手に。651日ぶりの白星を挙げた。

館山昌平(ヤ)1981年3月17日

1軍 1登0勝1敗0セーブ0ホールド 3回 3奪三振 防6.00
2軍 12登2勝4敗0セーブ 59回1/3 58奪三振 防3.94

 トミー・ジョン手術を3回受けた不屈の投手。6月12日の楽天戦で先発するも、敗戦投手となった。

 楽天の久保と渡辺は同じ松坂世代の平石洋介監督(1980年4月23日生)、小谷野栄一1軍打撃コーチ(1980年10月10日生)とともに勝利を目指している。

 8人以外に、久保康友(1980年8月6日生)がメキシカン・リーグのレオン・ブラボーズで投げている。また、梵英心(1980年10月11日生)は社会人野球のコーチ兼内野手として野球を続けている。(広尾晃 / Koh Hiroo)