2019年1月、恵比寿に誕生した『真鯛らぁめん まちかど』が規格外の美味しさで話題になっている。

店名の通り、真鯛の旨みたっぷりの「真鯛らぁめん」が名物だが、今まで食べてきたラーメンとは、ひと味もふた味も違う!

食べたものを虜にする魅力を秘めた「真鯛らぁめん」の美味しさの訳に迫った!



「真鯛らぁめん」(950円)
唯一無二の味わいに感動必至!話題の「真鯛らぁめん」の美味しさに迫る

2019年1月に恵比寿に誕生した『真鯛らぁめん まちかど』。同店を手がけたのはイタリアンシェフの荒木宇文氏だ。

元は、駒澤大学駅近くのイタリアンバーで、限定提供していた「真鯛らぁめん」が人気となり、思い切って専門店として営業を開始。今年1月に満を持して恵比寿へと移転したのである。

〆のパスタとして提供していた一品からヒントを得て、試行錯誤の末に辿り着いたのが「真鯛らぁめん」だった。



麺にも注目。上質なセモリナ粉を使用しており、ほぼパスタのような食感と弾力を楽しめる
絶品スープの生み出すポイントはイタリアンの伝統技法

まず注目すべきは、濃厚でとろみがあり、コク深い味わいながら、全く重さを感じさせない真鯛100%で作るスープ。

そんな絶品スープ作りは、毎朝、丁寧に真鯛のアラを掃除するところから始まる。洗い終わると、半分は、オーブンで焼き上げ、もう半分はそのまま鍋の中に入れて炒めていく。

この炒める作業がスープに奥深いコクを与える重要なポイント。鍋に焦げを纏わせながら素材が持つ旨みを抽出していくイタリアンの伝統技法を使い、鯛がもつ美味しさを余すところなくスープに昇華させるのだ。



塩と砂糖をまぶして少し寝かせた鯛をサッと炙ったトッピングも美味
かえしにも真鯛を使用!正真正銘の真鯛100%

炒めた後は、バジルの茎、セロリ、ニンジン、イタリアンパセリの茎などの香味野菜とともに、パスタを入れて5〜6時間ほど煮込んでいく。このパスタがとろみと旨みをプラスしてくれるのだ。

また、かえしはこの真鯛スープをさらに煮つめ、煮干しと昆布少々と、調味料をプラスして作られる。

通常かえしは、主となる出汁の素材とは、異なる素材の旨みをプラスすることが多いが「真鯛らぁめん」はさらに鯛の旨みをかえしで加えているのである。

だからこそ、鯛の香りと旨みが口にスープを運んだ瞬間に力強く広がっていくのである。



「真鯛らぁめん」とは異なる特注麺を使用した「真鯛つけ麺」(1,100円)
パスタのような食感と旨みが楽しめる麺も美味

また、麺にも注目したい。通常の中華麺とは異なり、上質なセモリナ粉を7割ほど使用して作られており、まるでパスタのようなモチモチとした食感と、噛むほどに増していく旨みを楽しむ事が出来るのである。

少し縮れた麺に、濃厚な鯛出汁スープが絡み、すするほどに鯛の旨み、そして麺の豊かな香りが広がる。「こんなラーメン食べた事がない!」と思わず声が出てしまうほど唯一無二の味わいだ。



残ったスープに「鯛ダシご飯」(100円)を合わせて食べるのもおすすめ
鯛ダシご飯をオーダーし、最後の一滴までスープを堪能!

スープの美味しさから、ほとんどの人がスープを最後の一滴まで飲み干すという『真鯛らぁめん まちかど』。よりスープを最後まで楽しみたいならば、ぜひ「鯛ダシご飯」をオーダーしてみて欲しい。

鯛のかえしと共に、炊きあげたご飯をスープに入れるのだから、美味しくないはずがない。


オマール海老バージョンも絶品!



「真鯛とオマール海老」(1,800円)
数量限定の贅沢らぁめんにも注目!

数量限定の「真鯛とオマール海老」を狙って訪れるのもいいだろう。

豪快にオマール海老の半身が麺の上に鎮座するビジュアルは、贅の極みを感じさせてくれる。また、スープもイタリアンレストランで供される極上のスープを味わっているかのような高級感あふれる味わいである。

真鯛のかえしだけでなく、贅沢にオマール海老のビスクのかえしを合わせることで生まれる魚介の旨みが重なった美味しさは、一度食べたら忘れられない。



「真鯛バッテラ」(350円)
ちょっと変わったサイドメニューも注文必至

押し寿司と一緒に味わうという和歌山ラーメンから着想を得て、提供を開始したサイドメニュー「真鯛バッテラ」も、ぜひ味わって欲しい一品のひとつ。

レモンとアップルビネガーで作る酢飯の上に、昆布締めにした後、炙った鯛をのせて押し寿司にして、3〜4時間寝かせて完成。さっぱりとした味わいで、「真鯛らぁめん」のお供に最適の一品である。

またスープの中に入れても美味しい「真鯛の水餃子」(350円)も用意されている。



中央)荒木宇文シェフ、 写真左)スタッフの恩田竜樹さん、 写真右)スタッフの甘粕善則さん
“世界進出”という野望を抱き進み続ける

日本の国民食であるラーメンと、自身が培ってきたイタリアン料理の技法を組み合わせ、いずれは世界進出を果たしたいと語る、荒木シェフ。

元は店の常連だったというスタッフと共に、その大きな夢に向かって進み続ける『真鯛らぁめん まちかど』は、今最も注目したい新店のひとつだ!



夜はバーとして営業している店舗を11時30分〜17時まで間借りで営業している