【左ウイングバック】
◎:杉岡大暉(湘南)
〇:菅 大輝(札幌)
△:遠藤渓太(横浜)
その他の候補者:相馬勇紀(名古屋)、舩木 翔(C大阪)、初瀬 亮(神戸)など
 
 森保体制発足以降のU−22代表で16試合に出場している杉岡の地位は揺るがない。2番手の最右翼は、杉岡と同じくコパ・アメリカのメンバーに選出された菅だろう。また今回はコパ・アメリカにもトゥーロン国際にも招集されていないが、森保体制で17試合に出場している遠藤も計算が立つ存在だ。その他では、トゥーロン国際の準決勝メキシコ戦で強烈なミドルシュートを決めた相馬も株を上げており、昨年9月を最後に呼ばれていない初瀬も、実力はその他候補者と遜色ない。
【ボランチ】
◎:中山雄太(ズウォーレ/オランダ)、松本泰志(広島)
〇:渡辺皓太(東京V)、齊藤未月(湘南)
△:神谷優太(愛媛)
その他の候補者:高 宇洋(G大阪)、田中 碧(川崎)、森島 司(広島)、伊藤洋輝(名古屋)など
 
 U−22代表ではキャプテンを務める中山と、森保体制で中盤では最も多い21試合(1432分)に出場している松本のコンビは鉄板。ここに唯一J2からコパ・アメリカのメンバーに選ばれた渡辺やトゥーロン国際大会で10番をつけている神谷らが続く。特にU−20ワールドカップで主将としてチームを引っ張り、圧倒的な存在感を示した齊藤は定位置争いに割って入ってきそうだ。齊藤と同じくU−20ワールドカップに出場した伊藤もすでにU−22代表に飛び級で二度招集される有望株。トゥーロン国際大会での躍進を支えている田中や高も、今後また呼ばれる可能性はある。
【シャドー】
◎:三好康児(横浜)、堂安 律(フローニンヘン/オランダ)
〇:久保建英(FC東京)、伊藤達哉(ハンブルク/ドイツ2部)
△:安部裕葵(鹿島)、岩崎悠人(札幌)
その他の候補者:三笘 薫(筑波大)中村敬斗(G大阪)など
 
 最大の激戦区が、このポジション。U−22代表で10番を背負う技巧派の三好、いまやA代表の顔になっている堂安、そして18歳にして先のエルサルバドル戦でA代表デビューを果たした“超新星”久保といったタレントが揃う。さらにはドイツで研鑽を積む伊藤、鹿島で10番を着ける安部の他、U−22代表でコンスタントに招集を受ける岩崎や、独特なリズムを刻むドリブラーの三笘など、多士済々だ。
 
【CF】
◎:前田大然(松本)
〇:上田綺世(法政大)
△:旗手怜央(順天堂大)
その他の候補者:小川航基(磐田)、小松 蓮(金沢)、宮代大聖(川崎)、田川亨介(FC東京)など
 
 世代屈指のスピードスター前田と大学ナンバーワンストライカーの呼び声が高い上田がスタメンを争っている構図。ただし、トゥーロン国際のメンバーでは、チリ戦でハットトリックを決めた旗手や、準決勝のメキシコ戦で値千金の同点ゴールを奪った小川が再び評価を高めつつあり、取って代わる可能性も低くない。さらにU−20ワールドカップのメキシコ戦で2得点した宮代も今後は絡んでくるかもしれない。
 
文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
コパ・アメリカのメンバー】
[GK]
1 川島永嗣(ストラスブール/フランス)
12 小島亨介(大分)
23 大迫敬介(広島)
 
[DF]
2 杉岡大暉(湘南)
4 板倉 滉(フローニンヘン/オランダ)
5 植田直通(セルクル・ブルージュ/ベルギー)
14 原 輝綺(鳥栖)
15 菅 大輝(札幌)
16 冨安健洋(シント=トロイデン/ベルギー)
19 岩田智輝(大分)
22 立田悠悟(清水)
 
[MF]
3 中山雄太(ズヴォーレ/オランダ)
6 渡辺皓太(東京V)
7 柴崎 岳(ヘタフェ/スペイン)