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千葉県市原市の公園に乗用車が突っ込んだ事故で、保育士が園児をかばい足首の骨を折る重傷を負った。幼い子どもに被害が及ぶ事故が相次ぐ中、命をかけて園児を守ることが当然になることを危惧する現役の保育士だという人物の声が注目を集めている。

市原市の事故を伝えるニュースには、「身を呈して園児を守ってくださった保育士さん、保育士さんの鑑です」「保育士さん体を張って子供を守ってくれてありがとう」「女性保育士の勇敢さすごくない?」といった感謝や称賛の声が多数寄せられている。保育士の行動が讃えられる一方で、現役の保育士だという人物はこの事件を受け、「親御さんや世間が『保育士は命をかけて当然』と思ってしまうこと」が不安だとTwitterに投稿。「僕たちも一人の人間で、たいせつな親がいてたいせつな子供がいる 事故が起きたらきっと咄嗟に盾になる我々ですが、世間が保育士を『盾』として扱うのはやめてほしい」と訴えている。

この投稿は4万回以上リツイートされ、保育士などの職業についている人からは、「いざって時には盾にはなる しかし盾になりに仕事に行ってるわけではない」「『保育士いい仕事したな』というコメントなども目にして、不快です。保育士だって人間なので、安全に過ごしたい」と賛同の意見が多数。また、「保育士さんの給料アップや労働環境が更に良くなる整備も必要」「“自己犠牲”が美化されるのも違和感ある」「盾にして子供を守ってくれたヒーローとして報じてしまうメディアもいけないと思います」など様々な声が寄せられている。