2020年卒学生を対象に就職活動について聞くと、過半数は大手志望であることがディスコ(東京・文京、新留正朗社長)の学生モニター調査で明らかとなった。

 2020年3月卒業予定の大学生を対象に就職活動の中心とする企業の規模を尋ねたところ、「業界トップの企業を中心に活動するつもり」18.6%、「大手企業を中心に活動するつもり」38.3%となり、いわゆる大手狙いの学生が過半数に上った(計56.9%)。

 文理男女別に見ると、女子は「規模にこだわらずに活動」と答える割合が高く、文理とも4割近い(文系女子39.7%、理系女子37.3%)。これに対し、男子は「業界トップ企業を中心に活動するつもり」(文系男子24.8%、理系男子24.7%)の割合が女子に比べ高かった。

 志望業界について聞くと、「明確に決まっている」という学生が約2割(19.8%)。「なんとなく決まっている」(45.9%)を合わせると、10月上旬時点で6割強が志望業界を決めていることが分かった(計65.7%)。

 志望業界を40業界の中から5つまで選んでもらい、文理男女別に順位を出してみると、文系は男子の1位が「銀行」(27.5%)で2位は「調査・コンサルタント」(25.2%)、女子は「マスコミ」(27.6%)、「ホテル・旅行」(20.4%)の順。文系男子1位の「銀行」は女子では3位だった。

 理系を見ると、男子は1位「電子・電機」(28.1%)の後に、「情報・インターネットサービス」(24.6%)「情報処理・ソフトウエア」(22.8%)と続く。理系女子は半数近く(46.3%)が「医薬品・医療関連・化粧品」を選ぶなど、ポイントが集中している。

【文系男子 志望業界 トップ3】
1位 銀行 27.5%
2位 調査・コンサルタント 25.2%
3位 商社(総合) 23.9%

【文系女子 志望業界 トップ3】
1位 マスコミ 27.6%
2位 ホテル・旅行 20.4%
3位 銀行 19.4%

【理系男子 志望業界 トップ3】
1位 電子・電機 28.1%
2位 情報・インターネットサービス 24.6%
3位 情報処理・ソフトウエア 22.8%

【理系女子 志望業界 トップ3】
1位 医薬品・医療関連・化粧品 46.3%
2位 素材・化学 35.2%
3位 水産・食品 32.4%

 10月1日時点でのインターンシップの参加状況を聞くと、参加経験がある学生はモニター全体の87.2%に上った

 実施日数別に見ると、「1日以内のプログラム」への参加が7割超(75.0%)と複数日程のものに比べ圧倒的に多い。

 参加社数の平均を見ると、「1日以内のプログラム」が3.6社と、複数日程のものの2倍以上に上り、ショートプログラムへの参加が中心であることがわかる。

 調査は、2018年10月1日〜10日、2020年3月に卒業予定の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)を対象にインターネットで実施し、1048人の回答を得た。(文系男子322人、文系女子350人、理系男子223人、理系女子153人)