スノボ初心者へ。スノーボードの専門用語まとめ
最近すっかり涼しくなってきました。少し前まで夏だったのにもう秋だなぁ…と考えているとすぐに、冬が始まってしまいます!スノボが好きな方は、この段々と寒くなってくる感じがたまらないですよね!また、これまでスノボに行ったことがなくても、この冬からスノーボードを始める方もいるかもしれません。
しかし、どんなスポーツを始める時もそうですが、そのスポーツの専門用語が分からなくて、説明が理解できなかったり、話についていけなかったりすることが多いですよね。そこで今回は、スノボ初心者の方に向けて、スノーボードの専門用語を、シーンやカテゴリー別にまとめたものをご紹介します。
ギア(スノーボードの道具全般)に関する専門用語
スノーボードでは、道具全般のことを基本的に「ギア」と呼びます。ギアにも色々な種類があるのですが、とにかくたくさん種類があるので、今回はギアに関して最小限知っておいてほしい単語をまとめました。
【アウター OUTER】
インナーウェアに対し、ウェア全般をアウターウェアと呼びます。
【アングル ANGLE】
バインディングをボードに取り付ける角度。バインディングはボードとブーツの接着部分を指していて、上級者になってくるとこの角度を若干変えたりして滑ることが良くあります。その時の角度のことをアングルと呼んでいます。
【キャンバー CAMBER】
キャンバーは中央が反り上がった構造を持つボード形状のことです。平らな床にソール面を下にして置くとわかりやすく、現在ではボード構造の複雑化に伴い、ダブルキャンバー、Sキャンバーなど多様化しています。
【スイングウェイト SWING WAIGHT】
ボードそのものの重さではなく、スピンなどでボードを回したときに感じる重さのことを指したものです。
【スタンス幅 STANCE WIDTH】
ボードにバインディングを設置した時の左右間の幅のことです。
【スワローテイル SWALLOW TAIL】
パウダー用のボードで、太いノーズを持ち、テールが2つに割れた形状をしたもののことです。新雪でも沈みにくく、テールを動かしやすいので、新雪のシーズンに滑りに行く際に、使うこともあるかもしれないので、覚えておいたほうがいいかもしれません。
【ソール SOLE】
ボードの滑走面のことです。つまりボードの裏側のことを指しています。
【チップ TIP】
ボードのノーズとテールの先端部分のことです。
【ツインチップ TWIN TIP】
ノーズとテールの形状がまったく同じ、左右対称のボードのことです。スイッチでも滑りやすく、パークでのトリックやグラトリを決めたいときに適してます。フリーライディングだけではなくトリックに興味があるという人は聞くことがあるかもしれません。
【テール TAIL】
ボードの後ろの先端部分のことです。
【デッキ DECK】
ソールに対してボードの表面のことを指していて、別名トップシートとも言います。
【デッキパッド DECK PAD】
ボードのデッキ部分に貼り、スケーティングで後ろ足を乗せたときにスリップしないための滑り止めのことです。上級者はつけていないこともありますが、一般的には利用している方が多いです。
【トゥエッジ TOE EDGE】
ボードのつま先側のエッジのことを指しています。
【ノーズ NOSE】
ボードの前の先端部分のことで、テールの反対側です。
【バインディング BINDING】
ブーツとボードを固定するための道具のことです。
【パウダーガード POWDER GUARD】
ジャケットやパンツの隙間から雪が進入するのを防ぐためにウェアに取り付けられたパーツのことです。取り外し可能なタイプもあります。
【フラットボード FLAT BOARD】
キャンバーやロッカーを持たない、ソールが平らな形状のボードのことです。キャンバーよりも引っ掛かりが少なく、ロッカーよりもエッジグリップに優れるので、フリーライディング向きかもしれません。
【ロッカー ROCKER】
ボードセンターにキャンバーがなく、逆に反り上がっている構造のボード。エッジの引っ掛かりが少なく、グラトリやジビングで多く用いられます。
【ワックス WAX】
ボードのソール面に塗って滑走性能を向上させるためのものです。何回もゲレンデに行くと、みなさんも、もしかしたら一度は塗る機会があるかもしれません。固形のホットワックスやペースト状、液状などの種類があります。
フィールドに関する専門用語
スノーボードでいうフィールドとは、簡単にいうと滑れるエリア全般のこと。フィールドの状態を表すのに使われる単語もたくさんあるので、きちんと理解しておきましょう。
【エクストリーム EXTREAM】
ビッグマウンテンの超急斜面を滑るような過激なライディングスタイル、またそのような場所や地形のことです。
【オープンバーン OPEN BURN】
見渡しのいい開けた斜面のことです。
【ギャップ GAP】
ゲレンデや自然地形にある段差や落ち込みなどの地形のことです。
【クラスト CRAST】
太陽熱や風の作用により、新雪の表面が硬くなった状態のことです。
【クリフ CLIFF】
バックカントリーなどの自然のフィールドにある崖ことを指しています。
【クレバス CREPAS】
クレパスは、雪面にできた大きな亀裂のことで、ゲレンデコース内にはまずないのですが、バックカントリーには潜んでいることがあります。落ちるととても危険です。
【シュート SHOOT】
バックカントリーの斜面にある、両側が岩などで囲まれた狭い斜面のことです。
【ツリーラン TREE RUN】
木々が生えている間を塗って滑走することです。ゲレンデのツリーランコースは滑りやすいように木を整備していることもあります。フリーライディングにハマっていくとツリーランをする機会があると思うので、ぜひ一度体験してみてください。
【バックカントリー BACK COUNTRY】
ゲレンデ外のフィールドを、必要装具を身につけて滑走することです。入念な準備とガイドをつけて臨まないと遭難することもあるので慎重に行動しましょう。
パークに関する専門用語
最後にご紹介するのが、パークに関する専門単語です。なかなか初心者でパークに行く人は少ないかもしれませんが、パークに行くとまたスノボの楽しみ方が1つ増えるので、滑るのに慣れてきたらぜひ一度行ってみるといいでしょう。
【アール(R)】
別名トランジションとも呼ばれていて、キッカーやハーフパイプ、クォーターパイプで空中に飛び出す直前の、カーブ上に反り上がっている部分のことです。
【アイテム ITEM】
パークでいう「アイテム」という言葉は、パークにあるキッカー、レール、ボックスなどの人工物の総称です。
【アウト OUT】
レールやボックスなどのパークアイテムの出口部分のことです。また、そこから下りる動作のことも指します。
【アプローチ APPLOACH】
アイテムにエントリーするための助走部分のこと。また、アイテムに滑っていくことを指します。
【イン IN】
レールやボックスなどのパークアイテムに乗る動作のことです。
【ウェーブ WAVE】
波上になった雪面やアイテムのことで、スノーボードクロスのコース上にもよく設置されます。
【エア AIR】
ジャンプなどで空中にいる状態のことです。
【キッカー KICKER】
ジャンプ台の総称のことです。
【キャニオン CANION】
キッカーの一種で、リップからランディングの間のテーブル部分がなく谷になっているような形状。春シーズンによく現れる、上級者向けアイテムです。
【キンクレール(ボックス) KINK RAIL】
階段のような段差のある、屈折したレールやボックスのことです。
【ストレートジャンプ STRAIGHT JUMP】
スノーボードの競技種目の1つで、ジャンプ台を使って、スピンしないストレートエアをして競う競技のことです。
【ストンプ STONP】
ジャンプでランディングに合わせて力強く着地することです。
【スネーク SNAKE】
パークでアイテムに並んでいる人の順番を抜かして割り込む危険行為のことです。パークでの順番抜かしは非常に危険なので絶対にやめましょう。
【スピン SPIN】
ジャンプのエア中に回転することです。半回転で180、一回転で360、一回転半で540というように180°単位で増えていく仕組みになっています。
【チェック CHECK】
アイテムに向かうアプローチ部分でスピード調整のために減速させること。
【テイクオフ TAKE OFF】
ジャンプでリップから飛び出す瞬間のことです。
【テーブル TABLE】
キッカーのリップからランディングまでの間の平らな部分のことを指します。
【トランスファー TRANSFER】
レールやボックスなどのアイテムを飛び越えてインしたり、並列したアイテムで一方から他方に飛び移ることです。
【ドリル DRILL】
ハーフパイプで、ターンせずに片側のエッジだけを使って木の葉落としのように滑ることです。
【ハーフパイプ HALF PIPE】
半筒状のアイテムの両端でトリックを繰り出す競技です。みなさんも冬季オリンピックで何度も見たことがありますよね。パークに行けばハーフパイプがどんなものだか見られるので、ぜひ実際に見てみてください。
【フラット FLAT】
斜度のない平らな面やキッカーのテーブル部分、ランディングの傾斜を越えたところなどを指す言葉です。キッカーでランディングを越えて飛んでしまうとフラット落ちすることになるので、気をつけてください。
【ボックス BOX】
パークに設置される、レールよりも幅の太いジブアイテムでさまざまな形状があります。細めのものをナローボックス、太めのものをワイドボックスと呼びます。
【メイク MAKE】
ジャンやジビングでトリックを決めてランディングまで成功することです。
【ランディング LANDING】
ジャンプやジビングアイテムからのアウトする時の着地のことで、ヒザをやわらかく使って衝撃を吸収しながら行うのが基本です。
【リップ LIP】
ハーフパイプやキッカーでテイクオフするための先端部分のことです。
まとめ
今回はスノボ初心者の方に向けて、スノーボードに関する用語をカテゴリ別にご紹介してきました。初めて聞く単語も多いかと思いますが、何度もゲレンデに足を運んでいるうちに自然にわかるようになっていくものです。スノーボードに関する単語を覚えて、ぜひスノーボードライフを楽しんでください。